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「泣いとるんやけど、どうしたん？Aちゃん」
「分かるわけないじゃろうが……」
「A……」
鯉伴はしゃがんでそこの上に上手くAを乗せ、片手を使って愛娘の涙を拭ってやる
そしてまた、いつぞやのように苦しそうな声でAは言うのだ
「……しょう…よう……」
「え？誰？Aちゃんの恋人？」
「Aにんなもんおらんわ。
……"しょうよう"か。また」
「あぁ」
「またって？」
「以前もAは一度だけ、寝てた時にこうして泣いたことがあったんじゃ。
その時に出た名前…それが"しょうよう"じゃ」
へぇ、と秀元は言葉をもらす
「……もしかして、夢見てAが泣いてる時に出てきた"しょうよう"と"ぎん"って奴ら…
もしかして前世の奴らなんじゃねぇか？」
「前世の？」
「何があったかはわからねぇが、そいつらに未練があるとか……」
「もしそれが本当なら、そうなんやろうなぁ……
こうやって泣くほどなんやから」
前世のことがわかれば、Aに抱く疑問も晴れるのだろうか
こうして"しょうよう"のことで泣く理由も
いつも苦しそうにその名を呼ぶ理由も
一人で屋根の上で酒を飲む理由も
お前の剣が強すぎる理由も
お前が仲間を死んででも護ろうとする理由も
「……前世のこと、知りたいがあまりにもAのデリケートな部分すぎて、聞くに聞けねぇなぁ」
「……そうじゃな」
「あ、孫くんみっけ。ちょっと行ってくる〜」
「「自由か」」
ケラケラと笑いながらリクオの方へ行く秀元に呆れながら、二人は可愛いAをただ眺めるしかなかった
(……このままにしてたらA話すと思うか？前世のこと)
(だよなぁ)
(つってもいきなり聞くのもあれじゃろ)
(そうなんだよなぁ)
(どうすんじゃ)
(どうしようかなぁ)
(オイ)
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江(プロフ) - 抹茶まちゃさん» 面白いと言っていただけてホントに嬉しいです！！頑張りますね！ (2020年3月13日 16時) (
レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 透騎さん» そんなこと言われると私も涙でそうです…！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月13日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 神音(かぐね)さん» 提案ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いしますm(_ _)m (2020年3月13日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
抹茶まちゃ - もうほんとに面白すぎて何回も泣きました。これからも頑張ってください。応援しています。 (2020年3月9日 23時) (レス) id: 16b9a6e8fc (このIDを非表示/違反報告)
透騎(プロフ) - 面白すぎて涙でそう…過去類を見ない名作では？？？何度読み返しても面白いです。更新、頑張ってください！ (2020年3月9日 14時) (レス) id: 77908472ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2020年1月12日 23時
