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「なるほど…祢々切丸か。
たしかにいい刀だ。だが私を倒すほどの力ではない」




人差し指に五芒星が現れると祢々切丸にヒビが入り、パキィィィンと粉々に割れた




「お前が鯉伴の"真の息子"か」




刀を振り上げ、ただ一言
力が足らんな。そう言ってそのまま鵺は振り下ろした




「おいあんた…何を」




リクオを鵺から庇ったのは、羽衣狐の依代にされていた女性




「あわれな…いつわりの記憶に…情がわいたか…」

「おい、羽衣狐!おい!お前…何やってんだ!?」

「リクオ……」




再びリクオに振り上げられたその刀




「ッ!」




ギィィンッ




しかしそれは振り下ろされることは無かった
代わりにその刀は、Aの刀と交差することとなる




「ふざけ、んな……お前だけは……お前だけは……!!!」

「貴様は……ああ、鯉伴の"真の娘"だな。ふむ」




ギチギチと交差する刀が音を立てた




「貴様、面白い魂をしているな。貴様も転生者か?」

「んな事どうでもいいんだよ……!
親ァ殺して人弄んで、なんの罪のない人間殺しやがって…!!」




ガンッと一度距離をとり再び鵺へと斬りかかる
鵺も対応しようと刀をあげると、突然その腕が崩れた




「なに……?」

「とっとと地獄に戻れ亡霊がぁぁ!!!!」




首を獲るなら今
そう思って全力で突っ込むもまた鵺の前に五芒星が浮かび上がると私の体が動かなくなり、刀が寸でのところでとめられた




「まだこの世に体がなじんでなかったのか…
しかたない…」




そう言って鵺は私を見るとスッの私の頭に指を向けた




「A様ァァァ!!!!」

「姉貴ッッ!!!」

「A━━━━━━━━━!!!」






「私がこの世に戻るまでの暇つぶしだ。
貴様の魂の"記憶"、見せてもらうぞ」




鵺の指先に五芒星が浮かび上がり、それがAの額へと入っていく




「ぁ、が、あ、ぅ、
ああああああああああぁぁぁ!!!!!」

「存分に楽しませてみろ、鯉伴の"真の娘"」




指を横に振れば、浮いていたAの体はその場に落ち、そうして開いたのは地獄の門




「ここは一旦引くとしよう。
千年間ご苦労だった鬼童丸…茨木童子…
そして京妖怪(しもべ)たちよ。
地獄へゆくぞ、ついてこい」




そして鵺…晴明と多くの京妖怪たちは地獄へと姿を消した















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(プロフ) - 抹茶まちゃさん» 面白いと言っていただけてホントに嬉しいです!!頑張りますね! (2020年3月13日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 透騎さん» そんなこと言われると私も涙でそうです…!これからもよろしくお願いします! (2020年3月13日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 神音(かぐね)さん» 提案ありがとうございます!これからも応援よろしくお願いしますm(_ _)m (2020年3月13日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
抹茶まちゃ - もうほんとに面白すぎて何回も泣きました。これからも頑張ってください。応援しています。 (2020年3月9日 23時) (レス) id: 16b9a6e8fc (このIDを非表示/違反報告)
透騎(プロフ) - 面白すぎて涙でそう…過去類を見ない名作では???何度読み返しても面白いです。更新、頑張ってください! (2020年3月9日 14時) (レス) id: 77908472ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年1月12日 23時

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