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すると、今まで動いてなかった土蜘蛛が動き出し多くの者はそれに驚いた
まだ動くのか！？と
「…ひざをつかされたのは、"鵺"と闘って以来千年ぶりだぁ」
「"鵺"……
その妖が京の奴らの言ってる"宿願"ってやつか」
「そうだ。
ワシァ、その"鵺"とまた闘りたくて闘いたくてしょーがねぇのよ…。
ただ"鵺"ってのは得体の知れねぇもののふたつ名でな…
ヤツは人としてはこう呼ばれてた…」
千年前の京の闇を支配した男
【安倍晴明】
「安倍晴明……だと？」
「安倍晴明って、あれだよね。大昔の天才陰陽師？」
確かこの日本のどこかで神社で祀られているし、映画や漫画にもよく題材にされるほどの有名人
それが"鵺"だというのか
「ど…どういうことや！！くわしくきかせぇ！！」
そう言いながら狼みたいなやつに乗って現れたへっぽこ院ちゃんと十三代目秀元
「ゆら」
「奴良くん今の話」
「ふむ…もしかしたらとは思っとったけどな。
やっぱりそうか…」
「え！？」
「安倍晴明の母親が"狐"って伝承聞いたことない…？」
「そうなん！？」
「いやそれわりと有名な話だぞへっぽこ院ちゃん。
さすがへっぽこ院ちゃん」
「へっぽこへっぽこやかましいわ奴良くん姉！！」
なんかどこまでも姉呼びされるのかよ、私
「平安時代の伝説的陰陽師安倍晴明は人の世を表からあやつり、百鬼夜行をあやつり使うた男や」
秀元の話す内容は、ゆらだけでなく私たちにも衝撃を与えるものだった
千年程前──
信太の森にすむ妖狐が葛の葉という女に化け
安倍保名という武士と恋におちた結ばれた
そして生まれたのが安倍晴明
安倍晴明は平安の世で『
その呪術的な能力は群を抜き"天才"と呼ばれ当時の貴族から篤く信望されていた
しかし彼は一方で"外法"と呼ばれた禁断の術にも深く通じ
呪詛によって人を呪い殺したり妖など悪鬼を支配する術をも操ったと伝えられている
「…………」
人は力があればあるほど、その力に溺れていく
その力が強大であればあるほど……
「さてと、鵺が生まれるまでオレはねる」
話をしながら土蜘蛛は無事な腕で怪我を縫い合わせていた
あれだけ斬られても死なぬというのだから勘弁して欲しいところだ
鴆の毒もあんまり効いてないからやっぱり化け物だこいつ
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江(プロフ) - 抹茶まちゃさん» 面白いと言っていただけてホントに嬉しいです！！頑張りますね！ (2020年3月13日 16時) (
レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 透騎さん» そんなこと言われると私も涙でそうです…！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月13日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 神音(かぐね)さん» 提案ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いしますm(_ _)m (2020年3月13日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
抹茶まちゃ - もうほんとに面白すぎて何回も泣きました。これからも頑張ってください。応援しています。 (2020年3月9日 23時) (レス) id: 16b9a6e8fc (このIDを非表示/違反報告)
透騎(プロフ) - 面白すぎて涙でそう…過去類を見ない名作では？？？何度読み返しても面白いです。更新、頑張ってください！ (2020年3月9日 14時) (レス) id: 77908472ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2020年1月12日 23時
