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畏れが通用しないとわかりイタクたちはすぐに止めにかかるも土蜘蛛はそんなものお構いなし
リクオを掴んで何度も殴り、投げ飛ばし、邪魔する者も容赦はしない
「──────ろ」
「やめろォォォォオオオオオオオ！！！！！！」
飛び出した私に続くように黒田坊たちも止めに入り、槍や剣が土蜘蛛に刺さる
私の木刀も土蜘蛛に刺さっている
「あん？待ってろ、百鬼残らず喰ってやる。
順番に、一人ずつな────こいつみてぇにな」
土蜘蛛の拳の下から現れたのは、血を吐きボロボロの、動かないリクオ
私の目の前が、真っ暗になった気がした
私は、なにを、してるんだ……？
手前の大事なもの、護るんじゃなかったのか？
なんだ、このザマは
冷麗の声が聞こえた
土彦の声が聞こえた
イタクの叫ぶ声がした
壊れていく、音がする
「次ははおめーだ、女」
指さされているのは、つらら
「リクオ様のカタキ……」
険しくなったつららの顔には恨みの感情が見えた
ドンッ
その場にいた誰もが、止まる
攻撃をしようと構えたつららも、破壊を楽しむ土蜘蛛も
「ハッ……」
この身を貫くのは、痛いほどの殺意
息が苦しいほどの鋭い殺意
溢れ出すのは、気圧されるほどの畏れ
土蜘蛛を射抜くのは、ギラギラと輝く美しい金色の眼
「……やっぱ、次は、おめーだ。女」
私を指さす土蜘蛛
それに私はゆっくりと、刀を抜いた
「A、様……だめ……」
「A様！！！」
「おやめ下さいA様ァァァァ！！！！」
「お前が一番強いな、ここの中で……
オレを楽しませろ……！」
巨大な手が、迫ってくる
でもそれが、どうした
「……あ？」
土蜘蛛は手の違和感に首を傾げる
目の前の一番初めに潰したやつによく似た女に伸ばした手を見れば、手首ごと、斬り落とされているではないか
「……いいな、お前……」
「私の"仲間"に手ェだして
タダで済むと思うなよ…土蜘蛛」
「いいねぇ、いいねぇ！もっとやり合おうぜ！！！」
片手をまた伸ばせば、今度は二本の指が切り落とされた
こんな女、初めてだ
女は自分の腕を上へと走ってくる
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江(プロフ) - 抹茶まちゃさん» 面白いと言っていただけてホントに嬉しいです！！頑張りますね！ (2020年3月13日 16時) (
レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 透騎さん» そんなこと言われると私も涙でそうです…！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月13日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 神音(かぐね)さん» 提案ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いしますm(_ _)m (2020年3月13日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
抹茶まちゃ - もうほんとに面白すぎて何回も泣きました。これからも頑張ってください。応援しています。 (2020年3月9日 23時) (レス) id: 16b9a6e8fc (このIDを非表示/違反報告)
透騎(プロフ) - 面白すぎて涙でそう…過去類を見ない名作では？？？何度読み返しても面白いです。更新、頑張ってください！ (2020年3月9日 14時) (レス) id: 77908472ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2020年1月12日 23時
