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「……親のくせして……
なにもお前のこと、知らなかったんだなぁ俺ァ」
乙女にも、Aにも
苦しい思いしかさせてない自分が情けなかった
「こんな事になるなら、もっとしつこく聞いておくべきだったか」
「後悔したところで何も始まらねぇぞ鯉伴」
「わぁってらァ。
でも、俺も親父もAが何かを抱えてるのはずっとガキの頃から気づいてたじゃねぇか」
気づいていてなお、俺たちは何も聞かなかった
いつか話してくれる
そんな甘ったれた願いを込めて
その甘さが、清明にAが術をかけられるきっかけになったようなものだ
「…男としても、父親としても、情けねぇ」
惚れた女も守れやしねぇ
娘も守れやしねぇ
なら俺は何を守れるってんだ
「このバカタレが」
「……なんだよ、親父」
「Aは大丈夫じゃ」
「なんの根拠があってんな事言ってんだ。
親父だって見ただろ。清明は、ありゃバケモンだ」
「そうじゃな。でも、大丈夫じゃ。
ワシの孫娘は、あんなバケモンにゃあ負けねぇ。
ワシはAのじいちゃんだからな。
それくらい根拠なくとも"知っとる"」
"分かる"わけではない
ただ、"知っている"のだと父は言った
「………そうだな」
Aは、いつもどんな道だろうと自分のその手で道を切り開いてきた
たとえその道がどんな獣道だろうと
その後、乙女の亡骸は狂骨という小さな少女の妖たち残った京妖怪に手渡された
「……
そんな信念を裏切って…
百鬼夜行の主を名乗り、親父と姉貴を傷つけ…
親父の愛した
オレは
覚悟を決めた一言だった
「……………リクオ、てめえで全面きってぶつかる気か」
「進ませてもらうぜ。止めんなよじじい」
(ってそれより本当に姉貴大丈夫なのかよ？)
(……大丈夫だと信じとるぞ、ワシは)
(いやそういうんじゃなくてな)
(なんせワシの孫じゃからな！)
(根性論じゃなくてもっと現実的な判断でだよ！！)
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江(プロフ) - 抹茶まちゃさん» 面白いと言っていただけてホントに嬉しいです！！頑張りますね！ (2020年3月13日 16時) (
レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 透騎さん» そんなこと言われると私も涙でそうです…！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月13日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 神音(かぐね)さん» 提案ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いしますm(_ _)m (2020年3月13日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
抹茶まちゃ - もうほんとに面白すぎて何回も泣きました。これからも頑張ってください。応援しています。 (2020年3月9日 23時) (レス) id: 16b9a6e8fc (このIDを非表示/違反報告)
透騎(プロフ) - 面白すぎて涙でそう…過去類を見ない名作では？？？何度読み返しても面白いです。更新、頑張ってください！ (2020年3月9日 14時) (レス) id: 77908472ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2020年1月12日 23時
