【A3!】男装歌い手はゲーム実況者と同室。【ワケあり生徒会】

６話 ページ8

………

「あ、王子じゃん、一緒に遊ぼうよ」
知らない人、多分クラスの人
持久力ないから出来るだけ早くまいちゃいたいんだけど

結構走ったな、土手で休憩しよ

と思ったら先客がいた

「お前もサボり？」

寝てるかと思った

「そうだけど」

綺麗な顔した人、不良っぽいけどモテるんだろうな

「お前、どこの学校？」

「葵梨」

「へえ」

その後少し話して、河原で寝た

「おい、俺ほかの場所行くけどお前は」

「じゃ、ついてっちゃおうかな」

…

「ホントについてくるんだな」

「予定ないし」


「なんか視線感じんだけど」

「僕の学校の人かもなー」

さっきの女子以外にも追っかけてくる人はいっぱいいたし
生徒会の人とかもいるし、その他も

「やっぱ、王子くんだよね？」
「でも王子くんがほかの人といるってめずらしー」

こそこそ話してんの聞こえてるし

「王子くんってお前のことかよ」

「あの子たち追っかけてくるんだよ」

「なに？ お前逃げたい？」

そんなの当たり前

「じゃあ俺暇だし、まくの手伝ってやるよ」

そっからは彼のあとを一生懸命走って
細い道を抜けて、河原に戻ってきた

「すごい」

はじめて追いつかれなかった

「ま、よゆーっしょ じゃ今度こそ俺帰るから気をつけろよ？」

「ありがと」

「また会ったら、そん時名乗るわ」

彼はひらひら手を振り去っていった

……

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