【A3!】男装歌い手はゲーム実況者と同室。【ワケあり生徒会】 (ページ13)

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１１話ページ13

「A戻ってきたー！今夜はパーティーだよん！」

談話室に戻り、再び頭を撫でようとしてきた一成さんの手を避ける。

そんなに髪に触りたいのかな？

誕生日会で使うような三角のひらひらがあちこちに張られている

「それはすみーがやってくれちゃった感じ」

「すみー？」

「アイツ」

後ろにいた万里が指さしたのは「さんかくさんかーく」と言いながら部屋中を駆け回る人

「あー！さんかくー！」

すごい勢いで飛んでくる、ぶつかると思った瞬間体が浮かんだ

「これくらい避けろよ」

万里が腰を掴んで持ち上げる

「セッツァーさっすがー」

「よろしくのさんかくあげる」

すみーさんの手が前髪に触れる

その場所を確かめると

「三角モチーフのピン？」

「ばんりも優しいからあげる」

同じものを万里に渡し、去っていった

「そろそろ降ろしてくんない？」

すみーさんがピンをつけてる間もずっと持ち上げられてた

「はいよ」

「オレが触ろうとすると逃げるのにセッツァーはいいんだ」

別に少し驚いただけ

嫌なわけじゃない

「……」

無言のなでなで

なにこれ

「？」

「…マシュマロない」

密さんが現れるまでなでなでは続いた

「マシュマロどこ」

「紬さん、密さんがマシュマロに飢えてる」

崩れ落ちた体をとっさに万里が支え、床に衝突するのは回避

慌てて走ってくる紬さん

「密くん！万里くんごめんね」

大容量のマシュマロの袋を密さんに渡す。

「あ、臣くんがそろそろご飯できるって言ってたよ」