33.「信じるからな…。」 ページ33
そう言えば、口元を弧を描いて満足そうだった。
zm「ほんまやんな?僕Aちゃんの事信じるからな…。裏切ったらどうなるかは、わかるやんな…?」
そう言われれば、首を縦に振るしかできない。
首を振っていれば、見ル野先生が黒板を向きながら授業をしていたのにくるっとこっちを振り返った。
em「…威能くん、軍神さん少しお静かに」
そう言われて、返事をすれば満足そうな見ル野先生。
それとは対照的に不満足そうな威能くん。
zm「…えー、ちょっとくらいAちゃんと喋らせてーや。エミさんのけち」
そう言いながら、さっき私に向けていたような歪んだ表情じゃなくて高校生らしい純粋な表情。
em「威能くん、お静かに」
もう一度諭すような優しい口ぶりで言う見ル野先生。
そうすれば、威能くんも不満気ながらもはーいと返事をしていた。
このやり取りだけ見れば、少し反抗的だけど普通の男子高校生って感じがするなぁ。
さっきのとこれ。どっちが本当の威能くんなんだろ。
そう思いながら、威能くんの横顔を眺めていれば緑色の瞳と目が合った。
…すぐに、前を向いて目を逸らしたけど。
zm「…え、今もしかしてAちゃん僕の事見つめ取った…?めっちゃ嬉しいねんけど…。でも何で目が合った瞬間逸らしたんやろ…?あ!もしかして恥ずかしかったんか。ほんまAちゃん可愛いなぁ♡でも目合うのが、恥ずかしいんやったらそれ以上の事できひんやん…。どないしよ、今のうちに目合わせんのに慣れてもらわなあかんな…。でもAちゃんの方から僕の事を見てくれてるって事は少なからず僕に興味があるって事でええやんな…?いや、でもそれやったらほんまに嬉しいわ。さっきの事も久しぶりやったから動揺してただけやんな?そうやんな?てかそれ以外とかないやろ。…な?Aちゃん」
軽く鼻歌を歌いながら、ノートを取ってれば隣から聞こえるねっとりとした声。
「…は、はい……じゃなくて!うん」
はいと敬語で返事をすればまたやっぱりさっきみたいに顔を歪めてたから、慌てて敬語を取って話せば満足したように頷いてにこにこしてた。
…もしかして、肯定しとけばあんましこの人怖くない……かも。
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狐(プロフ) - いえいえ!!いいですよ。頑張ってください!! (2020年1月21日 19時) (レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
Lano.(プロフ) - 狐さん» コメントありがとうございます!!すみません!コメント書いて頂いていたのに気づいてなくて全く返信出来てなかったです…申し訳ございません…。そういってもらえて嬉しいです!!最近は更新さぼってましたがまた頑張らさせて頂きます!! (2020年1月21日 19時) (レス) id: 803ceaac19 (このIDを非表示/違反報告)
狐(プロフ) - 投稿楽しみです!頑張ってください! (2019年11月15日 21時) (レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
Lano.(プロフ) - sさん» コメントありがとうございます!楽しみに待っていたなんて…そんな嬉しいお言葉ありがとうございます!更新頑張りたいです!! (2018年8月17日 19時) (レス) id: 86d5cb8b54 (このIDを非表示/違反報告)
s - 更新ありがとうございます!ずっと楽しみに待ってました!これからも頑張ってください!! (2018年8月17日 18時) (レス) id: 99d96b47f5 (このIDを非表示/違反報告)
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