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32.「いいに決まっとるやん」 ページ32

自己紹介の時間も終わり、1時間目が始まった。


私の席は、茶髪の人の前なんだけど痛いくらいの視線を後ろから感じる。


私の、左隣は壁で右隣が空席。

きっと右の子は強化合宿か何かで居ないんだろう。

1時間目は、見ル野先生が担当の英語だ。



em「軍神さんは、教科書が無いので威能くんに見せてもらって下さい。威能くんいいですか?」



zm「当たり前やけど、いいに決まっとるやん」


そう言って、威能くんは私の隣の席に荷物を持って移動してきた。




「威能くん、ごめんね。ありがと」


教科書を広げてから、机をびったりひっつける威能くんを見ながら、言葉をかける。



私が“威能くん”と言えば、威能くんは絶望したかのように私の方を見て、手を握ってきた。



「ひっ」



zm「なんで、Aちゃん?何でなん?何で昔みたいに脅ちゃんって呼んでくれへんの?ゾムとも呼んでくれへんし、何でそんな他人行儀に苗字で呼ぶん?もしかして僕の事忘れてもうたん?でもそれは無いやんな。今まで僕はAちゃんの事を1度たりとも忘れたこと無かったもん。やからAちゃんも僕の事覚えてるやんな?いや覚えてないとアカンけどな。しかもさっき手握った時に悲鳴上げてたし…何なん?俺のことを拒絶してんの?……ぁあ、そないな事絶対嫌や!!やだやだやだやだ!!……ね、Aちゃんは僕の事を拒絶なんてしないやんな?な?」




いきなりのマシンガントークに、私の耳が追いつかない。


でも、1番最後の拒絶をしない?だけは聞こえた。


正直今日初めて会った相手に拒絶をするかしないかはまだ全然わかんない。



でも、フードの下から見えた彼の狂気に満ちた緑眼を見てれば、拒絶をしないという選択肢しか無いように思えた。


それ以外の事を言えば殺すと言うような、狂気に満ち溢れた目が怖くて思わず





「……は、はい。しません…。」




敬語で返事をすれば、威能くんは顔を歪めて口を開こうとしてたので、またあのマシンガントークは怖いと思い、先に口を開いた。






「…うん、絶対せぇへんよ!」

33.「信じるからな…。」→←31.「やっと見つけたわ!」



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作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - いえいえ!!いいですよ。頑張ってください!! (2020年1月21日 19時) (レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
Lano.(プロフ) - 狐さん» コメントありがとうございます!!すみません!コメント書いて頂いていたのに気づいてなくて全く返信出来てなかったです…申し訳ございません…。そういってもらえて嬉しいです!!最近は更新さぼってましたがまた頑張らさせて頂きます!! (2020年1月21日 19時) (レス) id: 803ceaac19 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 投稿楽しみです!頑張ってください! (2019年11月15日 21時) (レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
Lano.(プロフ) - sさん» コメントありがとうございます!楽しみに待っていたなんて…そんな嬉しいお言葉ありがとうございます!更新頑張りたいです!! (2018年8月17日 19時) (レス) id: 86d5cb8b54 (このIDを非表示/違反報告)
s - 更新ありがとうございます!ずっと楽しみに待ってました!これからも頑張ってください!! (2018年8月17日 18時) (レス) id: 99d96b47f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:煮汁 | 作者ホームページ:https://  
作成日時:2018年4月1日 15時

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