4「いっしょにげーむしよ！」 ページ4
5時間の授業も全て終わり、全員が思い思いの行動をする放課後。
荷物をランドセルに詰めて、背負って箸箱のカチャカチャという音を響かせながらゾムの席まで足を運んだ。
「それにしても、きょうはとくにぞむかわええな！」
「そ、そう？」
Aと同じようにランドセルを背負って立っていたゾムの前に立って、Aは不意にそんな言葉をもらした。
膝まで隠れるような大きな白いワイシャツで、ワンピースを着てるような感じの可愛らしい格好。
低い位置で一つぐくりしている髪の毛も今日は、ハーフアップにしている。
「なんかね、ぞむおじょうさまみたい！」
「それってよろこんでええんかな。」
頭をポリポリと掻いて、視線を彷徨わせた。
その言葉の意味がわからないAはただ首を傾げるばかり。
「…そうや、ぞむってげーむすき？」
「え、うん。好き、だよ？」
「ほんま！？ じゃあAんちきて、いっしょにげーむしよ！」
「うん！ したい！」
にっこりとした笑みを浮かべたゾムの手を取ったAは、足取り軽く教室を出て行った。
・
「ただいまー！」
「お、おじゃまします。」
バタバタと忙しなく家に入っていくAとは対照的に、ゾムは丁寧に一礼をしてから入っていった。
「Aのへやはこっちやで！ きてきて！」
そういってまた、来た時の様にゾムの手を引く。
「へやかっこい…。」
落ち着いたシンプルな家具で纏められている部屋は、小学生らしからぬ新鮮な大人らしさがあった。
「わ、これなに？」
ゾムの視線は、本棚の上にある写真に釘付けだった。
「これ。おにいちゃんとのしゃしん！」
写真には、まだ短めの髪の毛を低めの位置で括ったAと、高校生くらいの男の人が写っていた。
「Aちゃんっておにいちゃんいるんだね。いいなぁ。」
「えへへ、じまんのおにいちゃんだよ！ けんどうのぜんこくたいかいで、ゆうしょうしたしね！」
胸を張って、屈託のない笑みを浮かべる。
「すっごいね…。」
「でも、いまはいっしょにくらしてへんねん…。がっしゅくで…。」
悲しそうな顔をしながら、俯いた。
「ざんねんやな…。」
「…げーむしようや！ あたらしいげーむかってん！」
「うわ、いいなぁ。これぼくほしかったやつや。」
「えへへ、いいでしょ。いっしょにしよ？」
・
「きょうはたのしかったで！ またね」
「うん、ぼくもたのしかった！ じゃあね」
5「はやくひっこさなきゃ！」→←3「もうかかわらんとってくれる？」
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狐(プロフ) - いえいえ！！いいですよ。頑張ってください！！ (2020年1月21日 19時) (
レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
Lano.(プロフ) - 狐さん» コメントありがとうございます！！すみません！コメント書いて頂いていたのに気づいてなくて全く返信出来てなかったです…申し訳ございません…。そういってもらえて嬉しいです！！最近は更新さぼってましたがまた頑張らさせて頂きます！！ (2020年1月21日 19時) (レス) id: 803ceaac19 (このIDを非表示/違反報告)
狐(プロフ) - 投稿楽しみです！頑張ってください！ (2019年11月15日 21時) (レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
Lano.(プロフ) - sさん» コメントありがとうございます！楽しみに待っていたなんて…そんな嬉しいお言葉ありがとうございます！更新頑張りたいです!! (2018年8月17日 19時) (レス) id: 86d5cb8b54 (このIDを非表示/違反報告)
s - 更新ありがとうございます！ずっと楽しみに待ってました！これからも頑張ってください！！ (2018年8月17日 18時) (レス) id: 99d96b47f5 (このIDを非表示/違反報告)
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