少女⇒青年【z.m】

15.「いつ終わるの？」 ページ15

「ねー、ひとらん。」


ht「何?」


「入学式っていつ終わるの?」

ht「…あと五分だから我慢して」


入学式真っ最中に、隣に居るひとらんに声を掛ける。

普通だったら、名前の順番とかで大日本と軍神は隣になれる事が少ない。

でも、今は隣同士。


理由を言えば、席順が自由だったから。


全く知らない人が隣じゃなくて良かった、と安堵の溜息を付いているとひとらんが私に向かって人差し指を立てて、静かにしてという様な表情を見せる。




「はーい…」

さっきよりも、小さい声で話すとひとらんは頬を緩めてた。



「…これで、第12回目の入学式を終わります。起立、A組から順番に担任の先生の話を聞いて行動してください。」



「起立、じゃあA組教室戻んぞー」

担任の先生が言ったので、きちんとそれに従い席を立ってひとらんの後ろを付いていった。


「ねー、思ったよりこの学校新しいんやね」

ht「あ、それ俺も思った。12回って結構少ないよね」


他愛もない会話をしながら、教室までの道を歩く。






「中学校生活楽しみやわ」

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