うつつのはなし、[短編]01 (ページ9)

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scene.∞-3 / mtrz ページ9

「そんなんええねんて。おまえらも食べや」

微妙な空気を割くように、手をウェットティッシュでふき取りながら盛山さんは口を開く。

「たしかに。お皿もあるし食べよA」

「…はい！実は、すごい気になってたんですよね！」

「せやろな。渡した時、むっちゃ目キラキラしとったし」

「え！本当ですか？」

「それは俺も思った。甘いの好きやもんな」

「否定はしないですけど…なんか食い意地張ってるみたいで恥ずかしい」

「ふはっ、好きなモノ旨そうに食べんの可愛いからええやん」

「そやな。モリシみたいにわんぱく食いしてくれてええよ」

「わんぱく食い…」

「そんな食い方しとらんって。Aも俺見て思い出さんでや。恥ずいから」

「あははっ、すみません」

「でも、美味いで。くどくないから、リリーでもイケるんちゃうか」

「ほんま？それなら食いきれるかも」

「じゃあ、いただきまーす」

見事に皿の上で、2人揃ってクリーム爆発させた。

(ほぼクリームやん。旨いけど)
(みっちり入り過ぎですよ！美味しいけど！)
(くふっ、Aクリーム付いてんで)
(え、嘘。ティッシュ貰っていいですか？)
(ええで。動かんで、拭いたるわ)
(盛山さん、あの自分で出来ますから…！え、)
(あむっ…舐めた方がええやろ。美味いし)
(リリーおまえサラッと何えぐいことしてん)
(モリシの言う通り、食べれるなこのクリーム)
(そこやないねんて！)

20210314
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mrymさんに～が爆発と言わせたいが為の小話でした。