scene.16-1 / nnjo ページ42
湯が張られたバスタブに浸かり、縁に敷かれたタオルの上に頭を預けて彼女にされるがまま。
「気持ちええわ」
「ふふっ、それは何よりです」
ふんわりとした泡が髪全体を覆って、絶妙な力加減でシャカシャカと指で頭皮をマッサージされて、リラックスして声が漏れてまうな。
「ああー…極楽やなぁ」
「おじさんっぽいよ、庄助さん」
「おっさんやからええねんて」
「認めるんだ、ふふっ」
目を閉じて耳なじみの良い彼女の声が、浴室に響く。それすら、癒し要素の一つになってんやろか。
「ほんま上手いな」
「そう？庄助さん相手にしかシャンプーした事ないから、比較する人がいないけどね」
「せやなー。他で素っ裸の奴相手に、こんなんしてる言われたら俺も嫌やわ」
「そんな事してる訳ないでしょ！」
「冗談やって。俺専用でないと困る」
そもそもAが他の男と二人きりになる状況を、誰が許すか。
「っ、そういう事この流れで言う？」
「ほんまのことやからなー。なに、照れてん？」
「別に！ほら、流すよ？」
「おん。頼むわ」
シャワーで流される過程も気持ちが良い。仕上げに彼女が使っている香りの良いトリートメントを施される。至れり尽くせりでこういうの幸せって言うんやろなあ。
「はい。終わりー」
「ありがとうな。めっちゃ頭かるなったわ！」
「ふふっ、気に入って貰えて良かった」
「ほんま良かったよ。なあ、一緒に入られへんの風呂」
「え…だって前、狭い狭い言ってから」
「別に嫌やないで。狭いだけで」
「狭いのは否定しないんだ。でも、逆上せちゃうから」
「俺かてそうやん。やから、今日のお湯半分にしてくれたんやろ？」
「そうだけどー…」
歯切れの悪い言葉になんでと思い、縁に寄りかけていた上体を起こして振り返る。
シャワーのお湯が跳ねて張り付いたTシャツが、肌を透けさせていた。それが艶めかしい。
それを目にして、ニヤつきを抑えられへんくて、意地の悪いこと口にしたくなる。
「あーあれか、恥ずいだけか」
「っ、もう私出ます！」
「待てって」
早くこの場から出ていきたい、その一心なのは見て取れる。
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hisui(プロフ) - ちぃさん» 日常に潜むドキドキといったら、お風呂！となりましてこんな感じになりました◎ いつも、コメントありがとうございます♪ (2021年1月30日 3時) (
レス) id: 8cf1806117 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - お風呂シチュエーション、、、！最高です！！もう色気が、！そしてSさ加減が絶妙で素敵でドキドキしちゃいました！ (2021年1月30日 0時) (レス) id: 0366618b77 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - Sっ気全開のお話が思い浮かんだらまた更新お願いします(笑)楽しみにしています！ (2021年1月20日 7時) (レス) id: 0366618b77 (このIDを非表示/違反報告)
hisui(プロフ) - ちぃさん» 前ページ含め、コメントありがとうございます！NさんはSというか攻め要素強めにしちゃうので、そのように受け入れて貰えて安心致しました(笑) (2021年1月20日 3時) (レス) id: 55d20fc082 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 南條さんの新しいお話すごくドキドキしながら読みました！！初めから最後まで色気たっぷりで最高でした！また更新された際にお話読ませていただきます！ (2021年1月16日 7時) (レス) id: 0366618b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hisui | 作成日時：2018年7月16日 19時
