★request.3-3 / kwns+kwi,asei ページ28
「賢ちゃん？」
「あ、ゆずるも来てたんやな」
「おん、亜生と来ててな」
「みたいやね、俺の連れと飲んでたん？」
「あー…一人で居ったから、声かけてもうたわ。ごめんな」
「別にええよ。Aが嫌がってへんなら」
「賢ちゃん待ってるって、嬉しそうに待ってたで」
「…どうやろな、」
「ん？今なんか言うた？」
「何も。一緒に行ってええか」
「おん、はよ行ってあげや」
・
・
・
「A」
不意に名前を呼ばれて、振り返ると賢志郎さんが立っていた。
「賢志郎さん！え、いつ来たんですか！」
「さっき着いて…連絡入れてたんやけどね、」
「え、あ！本当だ、ごめんなさい気付かなくて」
亜生さんと話してる間に、着いたの一言がメッセージが届いていた。
謝るとええよと口で言うけれど、視線が合うと逸らされてしまう。どうして…？
賢志郎さんはわたしの左隣の席に着く。右隣に座っていた河井さん達は、席を移動しようとしたけれどそれを賢志郎さんは止めた。
「先に居ったのはゆずる達やし、こいつが一緒でええって言うたんやろ？」
「え、あの」
「俺らは、賢ちゃん来るまでと思ってたから、大丈夫やで」
「そうですよ！Aちゃん、川西さん来るの楽しみにしてはったんですから！」
二人の心遣いが嬉しいと共に、少しピリついた雰囲気がある賢志郎さんが気に掛かる。
「せやけど…亜生と楽しそうにしとったやん」
「え？」
そう言い放つ言葉に温度が、感情が感じられなくて胸がざわつく。
「俺より……ええんやないの、お似合いやし」
「なに、言って…」
「川西さん、何言ってるんですか」
「やって、歳も近い子の方が共通する話題あるやろ？」
「わたしは…賢志郎さんが、」
「Aの好むような、洒落た場所も連れてったる事も出来ひんし」
「そんなのいいです！わたしは一緒に、」
「…今は居てやる事も出来てないやん。…俺と一緒に居る意味あるか？」
「っ！」
「賢ちゃん！さっきから何言うてん、どうしたん行き成り」
「別に、思ったこと…言っただけや。どうなんA」
その時向けられた瞳は冷たくて、問いかけられているけど
今の賢志郎さんには全てが拒絶されてしまう気がして
耐え切れず、わたしはその場から逃げ出してしまった―…
「っ、かえり、ます……！」
「え、Aちゃん？！」
★request.3-4 / kwns+kwi,asei→←★request.3-2 / kwns+kwi,asei
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 176人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「芸人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
hisui(プロフ) - ちぃさん» 日常に潜むドキドキといったら、お風呂！となりましてこんな感じになりました◎ いつも、コメントありがとうございます♪ (2021年1月30日 3時) (
レス) id: 8cf1806117 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - お風呂シチュエーション、、、！最高です！！もう色気が、！そしてSさ加減が絶妙で素敵でドキドキしちゃいました！ (2021年1月30日 0時) (レス) id: 0366618b77 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - Sっ気全開のお話が思い浮かんだらまた更新お願いします(笑)楽しみにしています！ (2021年1月20日 7時) (レス) id: 0366618b77 (このIDを非表示/違反報告)
hisui(プロフ) - ちぃさん» 前ページ含め、コメントありがとうございます！NさんはSというか攻め要素強めにしちゃうので、そのように受け入れて貰えて安心致しました(笑) (2021年1月20日 3時) (レス) id: 55d20fc082 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 南條さんの新しいお話すごくドキドキしながら読みました！！初めから最後まで色気たっぷりで最高でした！また更新された際にお話読ませていただきます！ (2021年1月16日 7時) (レス) id: 0366618b77 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：hisui | 作成日時：2018年7月16日 19時
