▲scene.12 Side.K-2 / kwns ページ24
触れる手から逃れるように俯いた、Aの耳は赤く染まっていた。
そんな反応が新鮮で、悪戯心を擽られる。
「いつもしとるのと、変わらへんよ？」
素知らぬそぶりで、笑ってその柔らかな髪を梳くように撫で続ける。
「そうですけど、でも違います…」
「何処が？」
「…ドキドキ、するっていうか…」
とにかく恥ずかしいと、訴えてくる。
Aは退ける様に俺の手を掴み、頭から触れていた手は離れる。
やけど、降ろした手はどういう訳か、ぎゅっとAに握られる。これだめですから…と上目遣いで恥ずかしそうに告げられた。
「あかんやろそれ」
「え？」
形勢逆転。どうしたって、純粋さに勝るものはない。鈍感とか天然とか言いよるけど、そうだとしてもずるい子やと思う。
「俺やって、そないな風に触れられたら恥ずかしなる言うてん」
「え…あ！つい、すみません！」
「んふふっ、ええよ。そうや、このまま写真撮ってくれへん？」
「え、このまま？」
「うん。Aの手、温いからこうしたなるな」
「っ？！」
触れられた手を握り返して、自分の頬の辺りまで引き寄せて彼女の手に甘えるように頬ずりする。
この行為に照れたのか、頬を染めるしーくの姿に頬が緩む。
「あ、あのっ」
「ん？はよ撮らないとずっとこうしてるで？」
「っ、意地悪です…」
「んふふっ、Aだけにやって」
「っ、もう…わかりました！」
この状況から逃れたい一心やと思うけど、渋々了承したAにスマホを渡す。
「じゃあ、頼むわ」
彼女がスマホの画面に視線を落とした時、最後に仕掛けてみよか。
「じゃあ撮りますね」
パシャッ―…
シャッターボタンを切る瞬間、Aの掌に自分の唇を軽く押し当てた。
▲scene.12 Side.K-3 / kwns→←▲scene.12 Side.K-1 / kwns
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hisui(プロフ) - ちぃさん» 日常に潜むドキドキといったら、お風呂！となりましてこんな感じになりました◎ いつも、コメントありがとうございます♪ (2021年1月30日 3時) (
レス) id: 8cf1806117 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - お風呂シチュエーション、、、！最高です！！もう色気が、！そしてSさ加減が絶妙で素敵でドキドキしちゃいました！ (2021年1月30日 0時) (レス) id: 0366618b77 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - Sっ気全開のお話が思い浮かんだらまた更新お願いします(笑)楽しみにしています！ (2021年1月20日 7時) (レス) id: 0366618b77 (このIDを非表示/違反報告)
hisui(プロフ) - ちぃさん» 前ページ含め、コメントありがとうございます！NさんはSというか攻め要素強めにしちゃうので、そのように受け入れて貰えて安心致しました(笑) (2021年1月20日 3時) (レス) id: 55d20fc082 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 南條さんの新しいお話すごくドキドキしながら読みました！！初めから最後まで色気たっぷりで最高でした！また更新された際にお話読ませていただきます！ (2021年1月16日 7時) (レス) id: 0366618b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hisui | 作成日時：2018年7月16日 19時
