▲scene.12 Side.M-3 / mzt ページ19
「どうですか？」
撮り終えた写真を、その場にいた彼等にも見てもらう。
「へー、信ちゃんこんな優しい顔するんやな」
「どういう意味や濱。いつも優しいやろ」
「よく見る水田さんのニカッって笑うのと、ちゃいますよねーAちゃんの前やったからですか？」
「水田くんAの前じゃ、よう顔緩ませよるよな」
必然的にコンビで一緒にいる時に居合わせるから、その川西さんがそういうのだからそうなんだろうけど…気になり水田さんに問いかける。
「そうなんですか？」
「Aが一番見てるんやから、わかるやろ」
「意識して見てなかったですし…わからないですよ」
「ほんなら、意識して」
「え？」
「俺の事見てて、意識してほしい云うてるん」
その言葉の意味を理解して、淡く期待をしてしまう。
「それって…」
「っちょ！水田さんそれ口説いてませんか？！」
「そやで。Aは少し鈍感なところあるから、ちゃんと言っとかなあかんやろなって思ってん」
亜生さんと水田さんが言い合いを始めてしまったので、少し引いて川西さんと濱家さんの二人とそれを眺める。
「面倒なのに捕まってもうたかもね、A」
「え、川西さん、そういう意味…なんですかね？」
「間違ってないと思うよ」
「せやろ、信ちゃん恋愛事にはスナイパーやから、撃ち落されるんも時間の問題かもしれんで」
「濱家さん面白がってますよね」
「当たり前やん」
「ひどい！」
「せやけど、今日のこれも乗り気じゃなかってん水田くん」
「企画がですか？」
「そそっ。やけど、俺がAに頼んでみる言うてたら信ちゃん乗ってきたんよな」
「…そうだったんだ」
「なんや、A嬉しそうやね」
「これは、信ちゃん脈ありそうやん」
「っ！二人ともからかわないで下さい！」
後日談―…
「そういえば、あのシチュエーションにした決め手ってなんだったんですか？」
水田さんがあの時のように、腕を伸ばして私の頭を撫でる。
「いつも頑張ってる好きな子を、褒めたかった。いい子やな、って」
「それって…」
触れられている手が心地よくて、避けれない時点で答えは出てしまっている。
「意識しちゃうに決まってるじゃないですか…」
そう伝えると、満足そうに微笑みながら優しくまた頭を撫でられて、胸が高鳴る。
(好きな子に好きになってもらえたら、一番幸せやろ？だから俺、今めっちゃ幸せやねん)
fin.
▲scene.12 Side.A-1 / asei→←▲scene.12 Side.M-2 / mzt
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hisui(プロフ) - ちぃさん» 日常に潜むドキドキといったら、お風呂！となりましてこんな感じになりました◎ いつも、コメントありがとうございます♪ (2021年1月30日 3時) (
レス) id: 8cf1806117 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - お風呂シチュエーション、、、！最高です！！もう色気が、！そしてSさ加減が絶妙で素敵でドキドキしちゃいました！ (2021年1月30日 0時) (レス) id: 0366618b77 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - Sっ気全開のお話が思い浮かんだらまた更新お願いします(笑)楽しみにしています！ (2021年1月20日 7時) (レス) id: 0366618b77 (このIDを非表示/違反報告)
hisui(プロフ) - ちぃさん» 前ページ含め、コメントありがとうございます！NさんはSというか攻め要素強めにしちゃうので、そのように受け入れて貰えて安心致しました(笑) (2021年1月20日 3時) (レス) id: 55d20fc082 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 南條さんの新しいお話すごくドキドキしながら読みました！！初めから最後まで色気たっぷりで最高でした！また更新された際にお話読ませていただきます！ (2021年1月16日 7時) (レス) id: 0366618b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hisui | 作成日時：2018年7月16日 19時
