【 文スト】 ある少女の社員生活『1!!』

賢治「9話だそうです!」『今度牛丼食べ行くけど、くる?』賢治「是非!!」キラキラ ページ11

私は、敦君の行動を注意深く観察しつつ、
太宰の声に耳を傾ける

太宰「近頃、畑を荒らしている『人食い虎』だよ
まあ本当に人を食ったかどうかは知らないけど

倉庫を荒らしたる畑の作物を食ったり好き放題さ

最近この近くで目撃されたらしいのだけど____」


ガタンっと、敦君が椅子ごと倒れる


その眼に映るのは


強い恐怖

敦「ぼ、ぼぼ僕はこれで失礼します」クルッ

国木田「まて」

わかりやすいくらいに逃げようとする敦君の服を掴んで
軽々と持ち上げる国木田さん

『ダメだよ敦君、それじゃああからさますぎる
誰がどう見ても、何かあるってバレバレだよ』ニコッ

敦君は、諦めたように体の力を抜いて、くるっとこっちを見た

敦君「む、無理だ…奴に人が敵うわけない!!」

国木田「何?貴様、人食い虎を知っているのか?」

敦「あいつは僕を狙ってる!!殺されかけたんだ!!
この辺に出たんなら早く逃げないと____!!」

『国木田さんストップ!!』

国木田さんはパッと離しかけた服を再び握り、
敦君と同様にこちらを向きなおる

国木田「なんだ」

『ちょっと良いですか?

ねえ敦君、茶漬け代と言っちゃあなんだけど
話、聞かせてもらえない?

ダメって言う場合は、おそらく国木田さんが動くけど………良い?』

敦「う……

うちの孤児院は、あの虎にぶっ壊されたんです」







『なるほどねぇ………
倉や畑を荒らされ、孤児院はめちゃくちゃかぁ……』


敦君の話は、普通だったら現実味がないが
この横浜じゃ、その話も嘘とは断定できない

異能力、と言うものが存在するからだ

虎というものは基本肉食のため、人を食うという概念があってもおかしくはない

ただ引っかかるところがある


なぜその虎は、倉を吹っ飛ばすほどの力があるのに
誰1人として襲わず、しかも作物を食べるときた

本当に、それは虎だろうか

だとしたらどれだけベジタリアンな虎なのだろうか←
それはちょっとあって見たいな←

でもどうやってその虎を誘き出そうか、
まあ方法がないわけじゃないんだけど………


チラッと敦君の方を見やる

太宰「ねぇ敦君、これから暇?」

『あ、おんなじこと考えてる自信あり』

敦「猛烈に嫌な予感がするのですが………」汗

敦君、意外と君、感冴えてるね

予感は大当たりだよ?



太宰 主「『虎探しを手伝ってくれないかな』」ニッコリ

福沢「10話だ」猫「ニャー♪」ポリポリ『煮干し美味しそう・・・・』→←乱歩「はっちわーー!!」国木田「乱歩さん!!危ないですから回転椅子の上に立たないで下さい!!」

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