・ ページ23
『ど、どうする?解散する?』
「どっちでもいいけど⋯俺的には行きたいけどね、水族館。せっかくチケットも取ったんだし」
『そ、そうだよね。今から行き方調べるからちょっと待ってて⋯!』
「俺道分かるから大丈夫だよ。行こっか」
気がついたら降っていた雨も上がっていて、雲の間から少しだけ日が差していた。なかむくんが先導してくれて、私は後ろからひょこひょことついて行く。
何話しかけたらいいんだろう⋯。家ではいっぱいシュミレーションをしてきたけれど、それはきりやんがいる前提だったから全部使い物にならない。
「あの⋯⋯Aさん、今日ちょっと雰囲気違うよね」
私、あのなかむくんに褒められた⋯!?
いやいや、そう考えるのはまだ早い。可愛いねって意味じゃなくてもしかしたら似合ってないって言われてるのかも⋯。そうだ、きっとそうだ。
膨らむ期待を否定しても膨らみ続けて止まらない。
『⋯⋯あー、やっぱり変だったかな⋯?』
「いやッ!そういう意味じゃなくて⋯、その、可愛いねって」
『え、本当?嬉しいな⋯っ』
カワイイね⋯、かわいいね、可愛いね、!?
その言葉がぐるぐると頭に響いて、まともに受け答えができた自信が無い。
ドキドキしすぎてなかむくんの方なんか見れない。
「え?Aさん大丈夫?」
『⋯うん!大丈夫!あ、見てなかむくん!虹でてるよ!』
ふと顔をあげたらなかむくんの綺麗な空色の瞳と目が合う。綺麗だな、なんて思ってるような余裕はなくて、なかむくんの奥に薄らとかかっている虹を指さして話題を変える。
なかむくんは虹を見るためか少し振り返って、うーんと声を漏らす。
「____________虹が綺麗ですね」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
虹が綺麗ですね⇒貴方と繋がりたい
リクエストまだまだ募集してます!
リクエストBOX
(マシュマロの方がリクエストに気付きやすいので、勝手にですが変えさせてもらいます)
253人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ビー玉(プロフ) - お話ふたつともとても好きです!これからもお気に入り登録したまま全力で更新待機します!お体に気をつけて頑張ってください! (11月3日 12時) (レス) @page6 id: 7a07f59bfb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:緋彗 | 作成日時:2023年10月29日 7時