角砂糖に愛を込めて【WT】【短編集】 (ページ19)

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募る気持ち【kn】ページ19

先生kn×生徒夢
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「お、Aじゃん。どうした？」

『えっと⋯⋯これぶるーく先生が忘れてて、届けに行こうと思って⋯』

アイツまたかよ。Aに迷惑かけやがって⋯。
ついこの前も筆箱忘れてAがわざわざ職員室まで持ってきてくれてたし。まあ職員室でAを見かけることができたから良かったけどさ⋯あんなイチャイチャしてる会話思い出すだけで嫌になる。

「俺が持ってくわ。ちょうだい」

『え"、いいんですか？』

「Aも大変でしょ。ごめんね、ぶるーくが迷惑かけて」

『全然大丈夫ですよ〜！むしろありがとうございます！』

うん、可愛い。先生と生徒という立場上絶対ダメなんだけど、やっぱり可愛いものは可愛いし、自分のものにしたいとさえ思う。

「ぶるーく、これ忘れてたらしいけど」

br「あ〜ごめんごめん！笑 Aが届けてくれる予定だったんだけどな⋯⋯」

「俺がもらってきた。あんまり如何わしい気持ち抱くなよ」

br「え、それ特大ブーメランだけど大丈夫そ？笑」

Aから受け取ったぶるーくの筆箱を持って職員室に戻った。当の本人はウトウトしながらパソコンと向き合っているので遠慮なく声をかけることにした。

俺がAのことが気になっているのは仲良いヤツらには結構知られてしまっている。だからかいじってくることも多いし、困るっちゃ困る。まあ他の先生には漏れてないっぽいからべつにいいんだけど。

『失礼します⋯。きんとき先生いらっしゃいますか？』

ぶるーくと話していると職員室にAが来た。予想外すぎてちょっとテンパるけど、気持ちを整えてAの所に行くことにしよう。わざわざ俺のとこまで来てくれたんだし。

br「めっちゃ顔ニヤけてるじゃん」

「うるさい」

『ぶるーく先生っ！今日のきんとき先生かっこよすぎませんか？』

「それ昨日も聞いたんだけど〜」

「てかさ、そんなに好きなら告白すればいいのに」

『す、好きとは違うんです！なんというか⋯推しみたいな⋯？』

「今日も筆箱置いといてあげるからさ、僕行くね」

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