角砂糖に愛を込めて【WT】【短編集】 (ページ14)

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2人だけの秘密【na】ページ14

私には誰にも言えない秘密がある。

それはいわゆる裏アカ女子というものをやっている。最初はちょっとした承認欲求で下着の写真を投稿するなど、顔が映らないようにしていたのだが、最近はどんどんエスカレートしてしまって、顔の1部しかモザイクがかかっていない顔写真も投稿してしまっている。

今日だって、親が帰ってくるの遅いからいっぱい撮ろうと思ってたのに…。今日の放課後、旧校舎の2-A組に来て欲しい、と書かれた紙が私の下駄箱に入っていたから、みんなが教室を出て、帰っていく中私は、旧校舎に向かって歩いていく。

『あれ？誰もいない、？』

旧校舎は古く、教室も薄暗いから1人っきりは怖いけれど、せっかく来たのだから少しは待つか、と近くの椅子を借りて座る。

しばらく待っていると、扉がガラガラと音を立てながら開く。「ごめん、待った？」と聞いてくる彼は学年でイケメンと有名な1人のなかむくんだった。なかむくんがなんで私に？しかも旧校舎に？私の頭の中がクエスチョンマークでいっぱいになる。

『なかむくん、？』

「ん、そうだよ。なんで呼ばれたかわかってたりする？」

告白？いやそんな訳ない。あんなにイケメンななかむくんが私に告白なんてありえない。じゃあ、と必死に頭を回転させるがそれっぽい理由が思いつかない。

私は首を振り、全然分からないと彼に伝える。するとなかむくんは自分のスマホを取り出して、んーとと言いながらスマホを触っている。

「じゃあさ、単刀直入に言うんだけど⋯⋯これAちゃんでしょ？」

と言い、なかむくんは彼のスマホを私に見せる。そこには"裏アカ女子"の文字が。しかもちゃんと私のアカウント。嘘でしょ…もしかして、いや、もしかしなくてもバレてる、、？

「この目元にあるほくろとか、絶対Aちゃんだよね？」

『な、なんの事ですか…』

「ほらこれも、ここに見切れてる服。うちのでしょ？」

これもこれも、とどんどん私の写真を見せられる。さすがに恥ずかしいしけど、このことを隠し通さないと私の学校生活が終わってしまう。

『ど、何処でそんなの見つけたの？』

焦った私はこんなことを言ってしまう。それじゃあまるでそのアカウントが私のだと認めてるみたいじゃないか。もちろんなかむくんもその事に気付いていたみたいで、

「やっぱりAちゃんのだよね！いや〜よかったよかった〜」