角砂糖に愛を込めて【WT】【短編集】 (ページ12)

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僕だけのお姫様*【br】ページ12

高校生br×高校生夢

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br side

「ごめん〜遅れ⋯た、、え？」

kr「まじで遅すぎ」

『お久しぶりです、？ぶるーくくん』

「いや、え？どゆこと？」

少し遅れて集合場所に着くと、きりやんとその隣で仲良さげに話してるAちゃんがいた。今日はきりやんと映画見に行くはずなのに、なんでAちゃんがと頭の中がクエスチョンマークで埋め尽くされる。

kr「友達連れてくるって言ったじゃん」

「え〜、そういうこと！？」

あの時、きりやんの話を適当に流した自分を呪いたい。友達って誰かどうかぐらい聞いときゃ良かった。だっていつも通り寝坊して、寝癖も直しきれてない。こんな姿をAちゃんに見られるなんて⋯最悪すぎる。

『きりやんくん⋯その、、用事の時間大丈夫？結構ギリギリだけど⋯』

kr「あー、ほんとだ。じゃそういうことで」

br「は？え、どういう⋯、え〜？」

「デート、楽しめよ」

きりやんとすれ違う時にそう囁かれ、全てを理解した。そういうことならもっと早く言ってよ、。

Aちゃん。同じクラスにはなったことがないけれど、1年生の時に委員会が同じでそこで少し仲良くなった。最初は可愛い子だな、としか思ってなかったけれど日に日に惹かれていって、気がつくと見かける度に目で追うほど好きになっている。

『ごめんね、ぶるーくくん。きりやんくんと行く予定だったんだよね？』

「全然大丈夫！Aちゃんとの方が行きたかったし」

『ほんとに？それならよかったや。最近話題のアクション映画見るんだっけ？』

2人で歩きながら、Aちゃんが話しかけてくれる。そういえばきりやんとまだ見る映画決めてなかったじゃん⋯。ま、Aちゃんに決めてもらったらいっか。

「まだ決めてないから、Aちゃんが決めてよ」

『わ、わたし！？』

「うん。Aちゃんが」

『えっと⋯その、、』

Aちゃんは暫く考え込んでしまった。もしかして映画とか興味無いけど、きりやんが無理矢理連れてきたとかだった？それだったら今の質問で結構困らせちゃってる⋯。

不安が積もる中、Aちゃんはゆっくり口を開いた。