角砂糖に愛を込めて【WT】【短編集】 (ページ2)

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『今日のシャークん変なの笑んで、シャークんは甘い物好きなの？』

「いや、あんまり…」

『え！？そうだったの！？それなら尚更ごめん…。』

「俺が来たかっただけだし…」

『え、なんか言った？あ！ここだ！』

シャークんが何と言ったか気になったが、無事にスイパラに着いて、食べ放題のコースを選ぶ。お金は先払いで、お財布を出そうとすると隣でシャークんがこれで、と店員さんにお金を払っている。

『いやいや！これくらい自分で払うよ！』

「まあまあ、ここは俺が払うって」

『そんな…申し訳ないよ…』

「俺がしたくてしてるから、それに…いや、なんでもない」

そんな話を少ししていると店員さんが席に案内してくれる。2人席で向かい合う形だったのでシャークんと向かい合って座った。

『あー、美味しかった！シャークんも楽しかった？』

「Aと来れたし楽しかった」

『パスタとかあったもんね〜。良かった。楽しんでもらえて』

そんな会話をしながらスイパラを出て、また2人であの駅に戻る。まだ11月になったばっかりで長袖を着ていたらそこまで寒くないはずなのに、さっきからくしゃみが止まらない。

「A大丈夫？あ、これ貸すわ」

『ありがと、シャークん』

くしゃみをしていたからか、シャークんが羽織っている黒色のジャージを私にかけてくれた。
話していると案外時間は早く経つもので、気が付いたら最初に集合した駅まで戻ってきていた。