ワイテる彼ら。Ⅱ【WT】 (ページ10)

今日:65 hit、昨日:56 hit、合計:55,222 hit

60. ページ10

「ね！これは？めっちゃ似合うんじゃね？」

「Aにはこれも合うんじゃない？」

「これ、、Aが好きそう」

「こっちの方がAの雰囲気を活かせると思うんだけど」

「いや、マジで分かってないわ。Aにはこれだろ」

ショッピングモールに着いて、ワイテルズのみんなの後ろをとぼとぼと歩いてついて行く。学校をサボって来ているから制服の私たちはやっぱり浮いている。途中で私の好きなブランドのお店があってじーっと見ていると、たまたま後ろを振り返ったスマイルくんに気付かれる。

sm「好きなのか？その店」

『えっと、まあ⋯はい』

sm「それなら行こうぜ」

本当にいいのかな⋯？戸惑いを隠せない。その間にスマイルくんはワイテルズのみんなに声をかけて、一同でこのお店に行くことになった。

最初こそはゆっくり店内を見れていたものの、なかむくんが1着良さげな服を持ってきてくれてから、私は試着室で着せ替え人形のようにみんなが持ってきてくれた服を着ていた。

na「マジで全部似合うじゃん。これも着て欲しいんだけど」

なかむくんに渡されて、また新しい服に着替える。正直、みんな褒めてくれるから悪い気はしない。でも、こんなに沢山の服の中から買う服を絞るのは難しそうだな⋯。

br「Aはどれが気に入った？ま、やっぱ僕のだよね〜」

kr「はぁ？絶対俺のだろ」

いやいや俺の⋯、とヒートアップしてきたので、止めに入るように私も口を開く。

『んー、正直全部好きなんだよね⋯。でも絞らないと⋯』

sk「絞り込む必要なくね？」

『いや、全部買えるようなお金ないし』

sm「全部買ったらいいじゃん。どうせなかむ払ってくれるっしょ」

なかむ、払ってくれるよな？とさも当たり前のようになかむくんに声をかけるスマイルくん。なかむくんもなかむくんで、少しだるそうだけどもお財布を取り出す。

『いやいや！なかむくん！そんな⋯自分で払うよ』

na「まあまあ、ここは俺に払わせてよ」

『でも、私"アソビ相手"なんだよ？』

na「Aはそう思っててくれたらいいよ」

『えっと⋯どういうこと？』

気にしなくていいよ、となかむくんに言われてなかむくんはそのままレジに行ってしまった。
ここの服、結構いいお値段するのに⋯。申し訳ない⋯。