ワイテる彼ら。Ⅱ【WT】 (ページ7)

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『空音ちゃん！一緒に帰ろ！』

久々にワイテルズのみんなから放課後呼び出されなかった日。私は空音ちゃんに声をかけた。

ym「もちろんいいよ〜！今日は大丈夫なの？」

大丈夫、というのはきっとワイテルズたちに呼ばれていないかどうか心配してくれてるんだろう。空音ちゃんにも軽くワイテルズのことは伝えているから、もしなんかあった時もきっと大丈夫だろう。

『せっかくだしどこか寄っていこうよ！』

ym「新しく出来たクレープ屋さんとか行っちゃう？」

そうしよ！と2人でバックを背負って教室を飛び出す。一瞬ぶるーくくんと目が合ったが気にしないことにした。

「『ん、おいしい〜！！』」

『これ美味しすぎない！？』

ym「リピート確定なんだけど」

2人でクレープを注文し、1口頬張る。程よい甘さとフルーツの酸味が口の中に広がり幸せな気持ちで満たされる。きりやんくんとかぶるーくくんと過ごす放課後も嫌いではないけど、やっぱり友達と過ごす放課後の方が特別だ。

「あれ〜？Aじゃん偶然だね〜」

ちょうどクレープを食べ終わった頃、聞き覚えのある声に声をかけられて後ろを振り向くとぶるーくくんたちが立っていた。最初はなかむくんとぶるーくくんしか見えなかったから、本当に偶然だと思った。なかむくんは甘いもの好きだし。

だけど、後ろからしゃけやきんときくん、スマイルくん、それにきりやんくんが出てくる。
こんなところでワイテルズ全員と会うのは偶然では無い気がした。

ym「えっと⋯Aちゃんに何か用ですか？」

kn「用ってわけじゃないんだけど、こんな所で会えるなんて運命だから、一緒に遊ばないって誘いに来ただけだけど」

ym「Aちゃんは私とあそんでるんですけど、」

na「だから何？一緒に遊べばいいじゃん。それにさAちゃんの意見聞いてないし」

空音ちゃんが近寄ってきたワイテルズに対してかなり強気で話す。ワイテルズがどんなことをして来たのかも話したのに、なんてすごい子なんだと1人で感心してしまう。

そんなことを考えていると、なかむくんを初め全員の視線が集まる。私に意見を求めてるらしい。

『わ、私は空音ちゃんと遊びたい、かな』

ym「だよね！ほらさっさと行こ」

空音ちゃんに手を引かれ、その場を去る。後ろから舌打ちが聞こえたのは気の所為にしておこう。