ワイテる彼ら。Ⅱ【WT】 (ページ50)

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中世のヨーロッパの宮殿にありそうな天蓋付きベッド。パステルカラーで統一された部屋。パステルイエローで目立つカーテンの隙間から薄らと光が差し込んでくる。

お姫様が住んでいるような部屋なのに、ここでの生活は1ミリも楽しくない。

いっそのこと死んでしまい程だ。

ガチャっとドアが開いたと思ったら、誰かがドアの方に立っていた。

「ずーっと一緒だからね♡」

あーもう誰の声か分からない。

あのワイテルズのみんなと居たかっただけなのに、結局叶わなかったのかもしれない。

いや、、叶いはしたか。

「_____、_____、おい！ A」

『ん、あ、スマイルくん？』

sm「大丈夫か？Aが寝るなんて珍しいな」

隣の席のスマイルくんに起こされる。隣ってなかむくんじゃなかったっけ、と思ったけれどそういえば今は選択授業の時間なんだった。世界史Aだっけ？それならスマイルくんが隣なのに納得がいく。

それにしても今の夢はなんだったんだろう⋯。

「はい、じゃあ資料集見てね〜」

「ここに載ってるのが中世ヨーロッパの宮殿の内部です」

「これ欲しい！とかなんでもいいから隣の人と交流してみて〜」

相変わらず雑だな⋯。でも、それがこの先生のいい所なのかもしれない。
とりあえずスマイルくんと向かい合わせになってこの資料集に載っている部屋について話す。

『これ、なんかオシャレじゃない？家にあったら幸せだろーな。そんなスペースないけど⋯』

sm「Aはこういうのが好きなのか？」

『好きっていうか、これはオシャレだな〜って』

sm「ふーん。そうか俺は⋯⋯⋯⋯」

ふと目に止まった天蓋付きのベッドについて話すことにした。正直対して話すこともないし。
周りのペアは雑すぎる振りに対して、気まずそうにぎこちない笑みを浮かべながら話している。

仲のいいスマイルくんが隣で良かった。

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「ワイテる彼ら。Ⅱ」もMAXの50話まで到達しました！最初のテイストとは少し(というか、かなり)ズレてきてしまっていますが、それでもいいという方は是非最後までお付き合いください。
Ⅲで完結予定なのでそちらの方でもお願いします！

最後に⋯⋯良ければ1番右のお星様を押していってくださいっ！

追記:続々編投稿しました！