ワイテる彼ら。Ⅱ【WT】 (ページ5)

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どうしたの、と声をかけ返そうとするも後ろにはしゃけはドアの方向に向かって歩き始めていた。私、呼ばれたよね⋯？と一瞬自分の耳を疑ったが、きっと着いてこいということなんだろうと解釈した。

sk「A、さっきの何」

『ごめ、私が⋯』

sk「あー、Aは悪くないから、その俺も止めれなくてごめん」

『でも、しゃけは悪くないじゃん。あそこで私が誰か言えてたら良かっただけなのに』

sk「いや、Aのことならどうせ責任感じてしんどくなるだけだろ」

なんで分かるの、と小さく呟くと、何年幼馴染やってると思ってんだ、としゃけに返される。私だって同じくらいしゃけの幼馴染なのに私はしゃけのことをちゃんと分かっていない。

『だからこそ大丈夫だよ。私が"アソビ相手"で。心配かけてごめんね』

sk「アイツらAには優しいもんな」

ま、何かあったら全力で守るから安心しとけ、としゃけに言われて、2人で教室に戻った。

『空音ちゃん。ちょっといい？』

ym「いいよ！どうしたの？」

ちょっと着いてきて欲しい、と空音ちゃんと廊下に出る。そのまま歩いて私たちは少し人気の少ない所にまで移動した。

だって女の子たちは私がワイテルズの名前を言うだけで、白い目を向けてくるから。

ym「それで⋯どうしたの？Aちゃん」

『あのね、大事な話があって。空音ちゃんの席の近くの男の子、、例えばなかむくんとかきんときくんとかって分かる？』

ym「分かるよ、顔と名前が一致してるかは微妙だけど」

『その人たち、まあ6人のことをワイテルズって私たちは呼んでるの』

空音ちゃんはそういうことだったんだ、と声を漏らしながら相槌を打ってくれる。そういうこと⋯とはどこかでワイテルズという言葉を聞いていたんだろう。

『そのワイテルズは"アソビ相手"ってのを作って、その人をいじめるの』

ym「え！？そんな人たちだったの⋯」

『それで私"アソビ相手"になっちゃったから、これから色々あるかもしれないけれど、空音ちゃんは気にしないでね』

ym「う、うん⋯？わかった⋯⋯」

詳しい内容は流石に話さないことにした。空音ちゃんに心配されて、空音ちゃんまで巻き込んじゃうのも嫌だし。

そろそろ戻ろっか、と空音ちゃんから言ってくれてまた2人で教室へ戻った。