ワイテる彼ら。Ⅱ【WT】 (ページ40)

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br「大丈夫A？痛くない？」

『ご、ごめん⋯ぶるーくくん⋯』

br「大丈夫、泣いていいんだよ」

『こ、怖かったｯ⋯⋯！』

目を開くとそこにはぶるーくくんの姿があった。お姫様抱っこのような体勢で私のことを抱えてくれている。死を覚悟していたこともあってか、安心感で目がウルウルしてくる。でも、ぶるーくくんの前で泣かないようにと必死に目を瞬かせて涙を堪えようとする。

「なにあいつ、、」

階段の上からそんな声が聞こえる。声からしていつも私のことを呼び出している子だろう。こんな所を見られたら本当にワイテルズのみんなに危害が加わるかもしれない。それだけは絶対に嫌だ。
ぶるーくくんの所から抜け出そうとするも、ぎゅっと力を込められて上手いこと抜け出せない。

br「大丈夫、大丈夫。あ、ちょっと待っててね」

ぶるーくくんはそう言って、私をゆっくり座らしてくれる。そして階段を１段づつ登って行って、上から見下ろしているあの女の子に声をかけにいったらしい。

「どうしたの？ぶるーくくん、」

br「どうしたのって、僕の、、いや僕たちの大切なAを傷つけるなんてどういうつもりなの？」

「ワイテルズのみんなはあの子に洗脳されてるの！私たちが助けないと、」

洗脳、？私がワイテルズのみんなを？そんなわけない。どちらかと言えば私がワイテルズのみんなに適応してきているだけだから。

br「え、何それ〜笑僕知らないんですけど〜」

「とりあえず私たちの言うことを聞いて！あの子を消さないと、」

br「僕だって、やるときはやるんだよ？」

ぶるーくくんがそう言った瞬間、バチンと鈍い音が鳴った。訳の分からないことを言っていた女の子にイライラしたのか叩いたみたいだ。角度的にぶるーくくんと女の子の姿は見えないけれど、。

「A？」

『ん、なかむくんじゃん、』

na「おはよ、大丈夫そう？」

『大丈夫だよ、』

na「嘘。泣いた痕あるじゃん。何かあったでしょ」

さっきぶるーくくんが座らせてくれたところからぼーっと上を眺めていたら、ちょうど登校してきたところであろうなかむくんに声をかけられた。
大丈夫だ、って言い張りたかったけれど、なかむくんの観察力が凄すぎて誤魔化せそうにないや、。