ワイテる彼ら。Ⅱ【WT】 (ページ39)

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もう嫌だ。日に日に増えていく痣を見て嫌気がさす。ワイテルズのみんなに何かがあったら怖いから耐えているけれど、もう限界かもしれない。

学校だけじゃなくて家でも。裏掲示板でずっと悪口を書かれている。見なければいいんだけど、仲のいい子に書かれてたらどうしよう、ワイテルズのみんなも書いてるかもしれない、と思うとやっぱり気になって見るのをやめられない。

死んだら楽になる⋯？、、いやこの考えはやめよう。

きっと大丈夫だから、、明日のためにも今日は早めに眠ろう。

目覚ましの音が鳴り響いて、目が覚める。今はちょうど6時だ。7時半には学校に来るように言われているから、ご飯を食べて、制服に着替えて、少しゆっくりしたら家を出ないといけない。
朝は弱くないけれど、いじめられるために早起きしていると考えるとやっぱり辛い。でも、そんなことを考えている暇はないから少しずつ用意をしないと。

学校に着いて自分の下駄箱を見る。いつも通り私の上靴には画鋲が沢山入っていた。しかも何故かご丁寧に画鋲入れも置いてある。だから正直、画鋲の処理には困らないし、針がささらないように気をつけながらもぱぱっと片付ける。

そして重たい足を持ち上げて、頑張って自分の教室がある3階まで上がる。

「ふふ、さよなら、」

上りきったと思った途端、そんな声が聞こえた。どういうこと、と思えたのも束の間。身体が宙に浮いている気がした。怖くなって反射的に目を瞑る。突き落とされたと理解するまでに時間はかからなかった。あーだめだ、この落ち方多分ヤバいやつだ、。
その刹那、走馬灯のようにいろいろな思い出が蘇る。

「Aｯ！！！」

モヤがかかっていて分からないけれど誰かにそう言われた気がした。しゃけだったらいいのにな⋯。どんどん天井遠くなってるしそろそろ、か。

でも、いつまで経っても身体が地面に着いた感じがしない。痛みも広がらないし、、もしかして打ち所が悪くて、痛みすら感じる前に死んじゃった、とか⋯。
恐る恐る目を開けると見慣れた顔の人がいた。

『ぶるーくくん、？』

br「ふぅ、危ない危ないっと」