ワイテる彼ら。Ⅱ【WT】 (ページ37)

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気になってしまってしばらく見ていたら、あの子たちも髪をバッサリと切られていた。それに煙草のせいか根性焼きの痕も出来ていた。

時々聞こえてくる悲鳴が私の耳に残る。やっぱりワイテルズのみんなはまだこういうことしてるんだ⋯。ちょっと怖いような気がするけれど、あの子たちが虐められてるのを見ていい気味だとも思ってしまう。

これを見ていい気味だって思うなんて、、私もワイテルズのみんなに染まっちゃったのかな⋯。

sm 「そろ⋯⋯⋯⋯じゃね？⋯⋯のと⋯⋯⋯⋯ないと」

スマイルくんが何かを言って、ワイテルズのみんなが扉に近付いてくる。何故か頭で"逃げなきゃ！"と過ぎり、音をたてないようにようにしながらも急いで逃げ出す。

後ろから声をかけることもなかったから、きっと気付かれる前に教室まで帰ってこれたんだろう。良かった、。

na「Aさ、昼休み何してた？」

『ひ、昼休み⋯？昼休みは図書室で本を読んでただけだよ、』

na「じゃあ、あそこ⋯、フロアの中で使ってない教室とかいっぱいあるとこあるじゃん？そこには行ってない？」

『行ってないけど⋯。なんで？』

na「んー別に気になっただけ」

ぞろぞろとワイテルズのみんなが教室に入ってきた。するとなかむくんが一直線に私のところへやって来て、そう聞かれる。
バレてたんじゃないかと、冷や汗をかく。でも、なかむくんは図書室に居たっていう嘘で納得してくれたらしい。ちょっと不服そうだったけれど、。

それと、、さっきから私の心を離れない黒いモヤが気になる。なかむくんたちを見るなりにもっと強くなった気がする。なんなんだろ⋯⋯これ。

kn side

許せない⋯、許せない、許せない⋯！俺の、、俺らのAに⋯！

「マジでさ、なんで言ったこと守れないの？俺らのAに傷つけるとか意味わかんないんだけど」

勝手に傷付けやがって⋯。クソｯ、、。一生モノの傷でも残ったらどうしてくれんだよ。どれだけ殴ってもイライラが収まらない。すると、後ろからなかむに肩を叩かれた。

na「いや、きんとき、こいつらが理解出来るわけないじゃん」

「それもそうか、、」

それでもムカつくものはムカつく。あー、考えるだけで反吐が出る。