ワイテる彼ら。Ⅱ【WT】 (ページ36)

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na「A？」

『ん⋯ぁ、ごめん⋯なんだっけ？』

na「大丈夫？⋯⋯えっとね、今はプリントの③のところ」

『ありがと、、』

4時間目の授業中、やっぱり昨日のことが気になって考えていたらペア交流の時間になっていたらしい。隣の席がなかむくんで良かったような気もするけれど、こういう些細なことからあの子たちから白い目を向けられるのかもしれないと思うと恐ろしい。

昼休みの時もワイテルズのみんなといないようにしようと思ったけれど、みんなは昼休みが始まり次第どこかへ行ってしまった。
私もすることがなくて、図書室へ行こうと教室を出る。扉を出て右側に行くと1番最短で行けるのに、右側には人がいっぱい居た。だからしょうがなく少し遠回りにはなるけれど左側から図書室行くことにした。

少し歩いて、あまり使われていない教室が沢山ある所まで来る。まっすぐ進んで突き当たりの階段を上がったらやっと図書館に着く。
人がほとんどいないので静まり返っていて、上の階からの音や、人の声まで聞こえてくる。

人の声⋯⋯？

注意して聞くと、もう少し先の教室から人の声が聞こえてきている気がする。内容までは分からないけれど⋯。

『ちょっと覗いてもバレないよね⋯』

好奇心が恐怖に打ち勝って、物音をたてないようにそーっと近付いてその教室のドアから中を覗く。

そこにはワイテルズのみんなと私のことをいじめてきた、空音ちゃん達がいた。そして、何かを話しているようだった。

kn「⋯⋯さ、なんで⋯⋯⋯⋯⋯の？俺らの⋯⋯⋯⋯⋯けるとか⋯⋯⋯ないんだけど」

耳をすまして聞いてみるも、距離が離れているからかなかなか聞き取れない。だけど、誰が話しているかぐらいなら分かる。

na「い⋯、⋯⋯とき、こいつ⋯⋯⋯できる⋯⋯ないじゃん」

sk「⋯⋯よ、俺の⋯⋯にｯ、」

sm「お⋯⋯の、だろ」

br「こ⋯⋯⋯⋯としちゃ⋯⋯⋯んだよ〜？⋯⋯る〜？」

ぶるーくくんが何かを言って、あの女の子たちに近付いて行く。するとさっきまで吸っていた煙草を女の子と腕にグリグリと押し付ける。
見るからに痛そう⋯。

「ねぇ！痛いってばｯ⋯！っん、、！んんー！」

kr「ぶる⋯⋯良。から⋯⋯⋯⋯⋯⋯うさせ⋯⋯⋯じゃん」

会話は聞き取れないけれど、見るからにワイテルズのみんながあの子たちをいじめている。

私のためだったらいいのにな、なんて⋯⋯