ワイテる彼ら。Ⅱ【WT】 (ページ32)

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kn「ね、A。これ分かったりする？」

『うーんっと、、数学か⋯あ、でもこれは⋯⋯⋯』

kn「あ、この公式使ったらいいの？」

『うん。これにこの数を代入して⋯』

kn「そういう事か！分かりやす！」

正直、問題が解けたとしても、それを教えるのは得意では無かった。けれど、きんときくんにとっては分かりやすかったらしく安心できる。

その後、しばらくきんときくんの方を見ていたけれど、スラスラと問題を解いていっているからきっと大丈夫だろう。

kr「Aって普通に頭いいよね」

『私⋯！？そんなことないよ⋯』

kr「いや、よく上の方にいるじゃん」

『気の所為だって』

na「Aで全然だったら俺らはどうなるの」

あんまり謙遜しすぎても嫌がられるかな⋯。でも、あんまり良くないのも事実ではあるし。平均点は越えるけれど、きりやんくんを超えたことは無い。

それにここにいるワイテルズのみんなも荒れている割にはそこそこ頭がいい。

『ぶ、ぶるーくくん』

br「んー、なに〜？」

『ここ、教えて欲しいんだけど⋯』

br「いいよ、僕そっち行くね」

どうしても英語で分からないところがあったから、うとうとしているぶるーくくんに声をかける。寝そうになっているところ申し訳ないな、と思っていたけれど、声をかけた途端ぶるーくくんは急に元気になって、すぐに私のところに来てくれる。

br「どこ？」

『ここ、どうしても分からなくて⋯』

br「あー、ここ難しいよね。でも⋯⋯⋯」

ぶるーくくんの私の後ろから伸びてきていて、バックハグのような体制になる。教えてくれているけれど、それどころではなくて、いまいち頭に入ってこない。

『ぶるーくくん、ちょっと近い、かも⋯』

br「ん〜？」

『だから、、近い⋯』

br「え、でも教えるんだったらしょうがなくない？」

ぶるーくくんの声やら息やらが耳にかかってくすぐったい。でも、教えてくれる身分だからあまり我儘は言えないような気がする。

sm「ぶるーくストップ」

br「何、スマイル」

sm「A困ってんだろ」

br「スマイルには関係なくない？」

sm「関係ある、だから離れろ」

スマイルくんが横から助けてくれて、ぶるーくくんとの距離が少し遠くなる。助かった⋯。