ワイテる彼ら。Ⅱ【WT】 (ページ28)

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次の日、有栖さんはお休みしていた。

悲しい、というか寂しい、というか⋯なんというか⋯。

na「ねえねえA。今日の放課後みんなでテスト勉強しようと思ってるんだけど、Aもどう？」

『テスト勉強⋯か』

na「ダメ？」

可愛く首を傾けてこっちをじっと見つめているなかむくんを見ると流石に断れなくなる。正直テスト勉強は1人でしたい派だったけれど、たまにはいいかな⋯。みんなでってことはなかむくんだけじゃなくてワイテルズのみんなも居るんだろうな⋯。

『いいよ、何処でするの？』

na「あー、どうすんだろ。誰かの家だと思うんだけどな、」

『ん、わかった⋯。また教えてくれると有難いかも』

na「ちょ、今から聞いてくるわ」

なかむくんは教室の外へパタパタと駆けていった。最近ワイテルズのみんなは廊下を溜まり場としてるみたい。

数分するともう一度なかむくんがやって来た。心做しか少し疲れた顔をしている気がする。

na「あのさ、やんの家になったんだけどさA分かる？」

『やん、、きりやんくんか。分からないかも⋯』

na「だよねぇ。んとね、、どうしよ。きんときかシャケがいいんだけどなぁ⋯」

『なんできんときくんとしゃけなの？』

na「⋯こっちの話気にしないで。とにかく帰る時誰かはAのところにつくようにするから！それでお願い」

少し疑問は残るものの、誰かがついてくれるなら別に問題は無いしそれでいいや。なかむくんにわかったとだけ伝えて置く。

それにしても、なかむくんはさっきからなんでそんなにしゃけときんときくんにこだわるんだろう⋯。

考えても仕方が無いし⋯とりあえず置いておこう。

授業が始まる少し前、ワイテルズのみんなは教室へと戻ってきた。

br「Aも勉強会きてくれるんだよね！？」

『うん、行かせてもらうつもりだよ』

br「っし、僕も頑張るか」

na「どうせ寝るでしょ、」

br「いや、寝ないから！」

ふふっ、となかむくんとぶるーくくんの会話を聞いて思わず笑みが零れる。みんながワイワイ勉強してる中寝るぶるーくくん、なんか想像できるな⋯。