ワイテる彼ら。Ⅱ【WT】 (ページ21)

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sk「んでさ、なんで泣いてんの？」

『泣いてなんか⋯』

sk「あー、聞き方悪いか。なんで泣いてたのって」

『な、、もしかしてきんときくんから聞いた？』

sk「聞いてねぇけど。きんときが関係してんの？」

しまった⋯。きんときくんからの提案でしゃけの家に来たからてっきりもう軽くは話していたんだと思っていた⋯。
一気に距離を詰められて、空気が重くなる。

sk「聞いてもいいやつ？」

『うん、、ゆっくりでいいなら⋯』

sk「ん、Aのペースでいいから」

しゃけの手をギュッと握って、１回深呼吸をする。大丈夫。あのきんときくんも聞いてくれたんだ。しゃけだって聞いてくれるはず。怖がる必要なんてない、と心の中で唱えてから口を開いた。

『しゃけｯ⋯⋯ごめん⋯っ』

sk「大丈夫、Aは悪くない、」

話し始めてからどれだけ時間が経ったのか分からない。話している途中から、やっぱり思い出して怖くなったり、きんときくんが優しく聞いてくれたのを思い出したりして、その時から涙が止まらなくなっている。

sk「A、こっち向いて」

『ん⋯⋯⋯、ありがと⋯』

しゃけに呼ばれて振り向くと、しゃけの手が私の顔の方に伸びてきて、涙を拭いてくれた。

sk「ずっと俺が守るから」

『それ⋯、、』

sk「え、どうした⋯？」

『やっぱりなんでもない』

きんときくんと一緒でまた聞いた事のある、、気がする声。でもやっぱりどこで聞いたかなんて思い出せない。しゃけだし昔の頃の記憶とかかな⋯。

sk「寝る？」

『まだ、起きる⋯⋯』

sk「もう寝そうじゃん、」

きんときくんとしゃけの前の2回も泣いてしまったから、身体は思ったよりも疲労を感じているのかもしれない。

でもせっかくしゃけの家に来たんだから、もっと一緒にゲームとかしたかったなぁ、という願望が寝たいという気持ちを邪魔をする。

sk「あー、寝ちゃった⋯」

そんな声が聞こえてきた気がする。