ワイテる彼ら。Ⅱ【WT】 (ページ19)

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kn「そっかそっか⋯。大丈夫だよ。俺がついてるから」

ゆっくり私の頭を撫でながら話を聞いてくれるきんときくん。あれからどれだけ時間が経ったんだろうか。ふと外を見ると既に暗くなっていた。

きんときくんの優しさが心に染みて、余計に涙が溢れてくるし、声も震える。それでもずっと待ってくれるきんときくんに安心感を抱く。

『っ⋯⋯ごめｯん、、こんな話して⋯っ』

kn「大丈夫、俺らはAの味方だよ」

『でもｯ、、こんなんじゃ⋯っ迷惑かけちゃう⋯っ！』

kn「大丈夫だって、って言っても俺じゃ説得力ないよね。シャークんのところ行く？」

きんときくんに迷惑をかけてては、また捨てられたりしちゃうかもしれない。それでまた少しパニックに近くなって、声を張ってしまう。

確かにしゃけに聞いてもらった方がいいのかな⋯。しゃけになら多少⋯⋯⋯

ん、シャークん⋯、？

kn「んふ、なんで？って顔してる。可愛い、」

『っ⋯えっと⋯⋯』

kn「そりゃ気付くよ、Aわかりやすいもん」

私がしゃけと幼馴染なのを知っているのはきりやんくんだけ、なはず。きりやんくんがみんなに伝えたから、？それともしゃけが⋯？

いや、きんときくんはわかりやすいって言ってたんだ。誰かから聞いたんじゃないんだろう。

kn「幼馴染なんでしょ？」

『なんでっ⋯⋯それを⋯っ』

kn「分かっちゃうんだって。Aのことならなんでも。だから教えてよAの口から」

『私、から⋯？』

きんときくんはどこまで気がついているんだろう。自爆するのも嫌だし、慎重に言葉を選んでいかないと。

『ただの幼馴染なだけ⋯』

kn「ほんとにそれだけ？」

『それだけ、』

本当にこれだけだから変に誤解されないように。きりやんくんに教えてもらった嘘をつく人の特徴、？を必死に思い出してそれとは正反対のことをする。

なるべくきんときくんの目を見すぎないように⋯。

kn「そっか。ありがとう、A」

『えっと、、うん、？』

kn「いつでも話聞くからね」

どこかで聞いたことがある声。必死に頭を回転するもどこで聞いたか分からない。

必死に考えている横できんときくんは微笑んでる。

kn「シャケの家行くんだよね？暗いし送ってくよ」

『でも、、きんときくん反対方向じゃん』

kn「女の子を1人で帰らす訳にはいけないでしょ」