嘘では無いさ4 ページ5
｢ランドやシーでは明後日から……ってあー！！！！！｣
｢！？急にどうしたんだ。｣
｢そうよ、明後日よ！私、明後日に備えて休暇貰ってシーに行く予定だったのに！１週間もいたら無理じゃない！！！！あああ、帰りたい！！！！！｣
いきなり、発狂したかと思うと分かりやすく落ち込む姿にマルフィはどうするべきか全く分からずにいる。
｢………ちょっとマレフィセント様に伝え忘れてた事があるからワタシは戻るぞ、君も諦めて掃除を続けてくれ。｣
｢見捨てられた！マルフィの薄情者！｣
そこからは戻ってきたマルフィに作ってたご飯の味付けで文句言われて言い返したり、この屋敷にはまともなベットが一つも無いことに絶句したりとここでの生活は忙しかった。
・
・
・
・
・
・
そして、時は早くもう１週間が経った。
｢よし、準備はこれで最後だ。これで元の世界に帰れるぞ。｣
｢はぁ〜、長かった……！！やっと帰れる……｣
｢……なんだ、そんなに早く帰りたかったのか。｣
｢いや、まぁ仕事とイベントが気がかりでそれどころじゃ無かったからね。｣
｢……ワタシは君との１週間…なかなか良かったと思ったけどね。｣
｢え……？や、なによ。人間には興味ないとか抜かして私の名前すら呼ばなかったくせに。｣
｢あぁ、忘れていた。そんな君にマレフィセント様からのご厚意でちょっとしたプレゼントが添えられた。有難く思う様に。｣
皮肉紛いに返すと食い気味で私の話を遮るマルフィ。
｢え…。えっ？｣
｢…それと、例の夢の国へ行ったら朝一でこの場所へ向かう様に。
それがワタシが嘘つきではないと証明してくれる。｣
そう言うとマルフィは1枚の紙切れを私に渡す。
｢それじゃあ、始めるよ｣
マルフィがなにかの呪文を唱えると私の体が光り出す。
｢バイバイ、マルフィ｣
｢さよなら…………人間。｣
マルフィの複雑な笑顔を最後に私の視界は光に包まれる。
・
気付くと私は駅の階段を降りた所に立っていた。
スマホをつけて時間を確認すると日付は落ちた時と変わらず、あの時から5分くらいしか経っていなかった。
あの彼と過ごした時間はひょっとしたら私の夢なのではないかと、錯覚したが上着のポケットに入っていた物が事実だと物語っていた。
｢ん、紙……？｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れいれいだぅ〜 - フェロー様イケメンなの凄いわかります！フェロー様の出てくる話ももっと見たいです！更新頑張ってください！！ (2020年3月15日 3時) (
レス) id: ed2d22e147 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 白狼ラトさん» 初めまして！リクエストありがとうございます！返信が遅くなってしまい、大変申し訳ありません！それでもはＶ様との甘いストーリーの制作をさせて頂きます！ (2018年3月9日 19時) (レス) id: a1682b21b7 (このIDを非表示/違反報告)
白狼ラト(プロフ) - 初めまして！早速ですがリクエストでMrVで甘いお話をお願い致します!夢主はマスターヴィランズです！ (2018年2月19日 21時) (レス) id: cd54c7533b (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - みゆきさん» コメント、リクエストありがとうございます！私も手下ロスで小説を書いているので同じ方がいると嬉しいです笑 エイトフットの甘い小説ですね、時間が掛かってしまうかも知れませんが頑張りますね！ (2017年12月29日 14時) (レス) id: a1682b21b7 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - リクエストでエイトフットとグランちゃんの甘めストーリーをお願いします!ハロウィンが終わっても手下が頭からはなれません!なので手下の小説を読むとハロウィンをおもいだせて嬉しいです！これからも更新頑張ってください！ (2017年12月29日 10時) (レス) id: 27fb89c1db (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：翡翠 | 作成日時：2017年11月16日 20時
