好きなもの《エイトフットのジョー》 ページ30
リメイクしました。
みゆき様のリクエスト作品です。
リクエストありがとうございました！
✄--------------- ｷ ﾘ ﾄ ﾘ ---------------✄
ホテルハイタワー、ロビーにて。
待ち合いスペースのローテーブルに書類を広げるエイトフット。
彼がここで仕事をしていると、グランは決まってその隣へ寄っていくのだ。現に今も隣でお茶を片手に寛いでいる。
しばらくの静寂。
ガリガリ、とペンの走る音。
カチリ、と時計の動く音。
そんな静寂の中の小さな音にグランは
｢好きだなぁ。｣
と言葉をもらす。
バサッ
何に動揺したのかエイトフットが書類を床に落とす。
｢書類が｣
｢あ、あぁ…。
…で、な 何が好きだって？｣
かがんで書類をかき集めるエイトフット。
それに合わせてグランも膝を曲げ書類を集める。
｢なにってペンを走らせる音も、紙をめくる音も。
君が仕事してる時のこの静かな空間が、好き。｣
あぁ そう言う…、と残念そうにエイトフット肩を落とした。
集めた書類を持ち主に渡せば気だるそうな返事が返ってきた。そんな彼の様子を見て、なにか元気付けようと考え、グランは明るく話す。
｢私ね、好きなものならたくさんあるよっ｣
彼女は楽しそうに好きなものを並べる。
甘い物とか、昼寝とか、あとは
アップルの作るおやつだとか、
ジャックの淹れる紅茶だとか、
ダルメシアとのお散歩だとか、
ヴェールと歌を歌う事だとか、
人形のショーに出る事だとか、
マスターに褒められる事だとか、
ひとつひとつ、指を折って。
｢あ！あとね、エイトフットも好き！｣
｢おー、そりゃどーも。｣
｢信じてないね、さては。｣
｢あ？いや、信じてるよ。期待してねぇけど。｣
｢？
あ、ねぇその書類ミスあるよ？｣
｢うそ、どこ!?
…うわ、マジだ。｣
グランの言葉に書類を書き直す。
｢ん｣
書き直したのを見て彼女はエイトフットに手を差し出す。
｢お礼まだ貰ってない。書類集めとミスの分。｣
｢あ？あぁ、ありがとよグラン。｣
｢違う、もっとこう、もので…｣
｢ものでぇ？なんだよ、随分ワガママだな。
……ったくしょうがねぇなぁ｣
ちゅ
短いリップ音が静かなロビーに響く。
｢甘いもん好きなんだろ？
紅茶なんかより甘いぜ、多分。｣
真っ赤になった人形はカップの冷めた紅茶を口にする。
きっと好きなもののリストの一番上に、エイトフットが更新されただろう。
理想のトレーナー《Mr.ダルメシア》→←似た者同士【type Jack-4】
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れいれいだぅ〜 - フェロー様イケメンなの凄いわかります！フェロー様の出てくる話ももっと見たいです！更新頑張ってください！！ (2020年3月15日 3時) (
レス) id: ed2d22e147 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 白狼ラトさん» 初めまして！リクエストありがとうございます！返信が遅くなってしまい、大変申し訳ありません！それでもはＶ様との甘いストーリーの制作をさせて頂きます！ (2018年3月9日 19時) (レス) id: a1682b21b7 (このIDを非表示/違反報告)
白狼ラト(プロフ) - 初めまして！早速ですがリクエストでMrVで甘いお話をお願い致します!夢主はマスターヴィランズです！ (2018年2月19日 21時) (レス) id: cd54c7533b (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - みゆきさん» コメント、リクエストありがとうございます！私も手下ロスで小説を書いているので同じ方がいると嬉しいです笑 エイトフットの甘い小説ですね、時間が掛かってしまうかも知れませんが頑張りますね！ (2017年12月29日 14時) (レス) id: a1682b21b7 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - リクエストでエイトフットとグランちゃんの甘めストーリーをお願いします!ハロウィンが終わっても手下が頭からはなれません!なので手下の小説を読むとハロウィンをおもいだせて嬉しいです！これからも更新頑張ってください！ (2017年12月29日 10時) (レス) id: 27fb89c1db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 | 作成日時：2017年11月16日 20時
