似た者同士【type Jack-3】 ページ28
彼女はここへ来た時、本当の名前を口にしなかった。
｢はじめまして、ドールです。ストロンボリ様の元で人形一座にいました。｣
そう言い放った彼女の顔は冷酷とは違う、無表情。
その人形はニコリとも笑わず、ぼうっと皆を眺めてた。
リクルーティング活動での打ち合わせや練習があったので早い時期からホテルハイタワーでの生活が始まり、その為 リクルーター達が打ち解けるのに時間は掛からなかった。
その頃だったな、彼女がマスターから与えられた別の名前があると言ったのは。
ボクは面と向かって名乗られなかったから、みんなが呼んでいるのを聴いて勝手に呼んでた。
そして、メンバー達と打ち解けた彼女は自分の話をするようになった、この時もボクは彼女とはそこそこの距離感だったなぁ。
どうやら、彼女は人形として一座でショーの花形で歌姫だったらしい。
だからショーの魅せ方や演出についての知識は人形ながらには豊富だけど、それ以外はただ座って移動を待つだけの生活で丸っきし世界というものを知らなかったみたい。
他のリクルーター達が驚愕していたのは今でも覚えてるなぁ。
それぞれ生き物だったり、主が所有するものだったりした手下のボク達はそれなりに主の元でその世界と言うものを見て、その世の常識や人の決める善悪を学んだ。
それが無い彼女は悪しき意思から生まれたにも関わらず、善悪を知らなかった。
今思えば、これはMr.Ｖの誤算だったよね。
ヴィランズに向いていないのでは、とも、思われたけど彼女は彼女なりに闇を抱えていた。
そうして、彼女はリクルーティング活動をしながら、色んな世界を学んでいた。
ちなみにその闇を目撃したのはボクじゃなくて、あのクソ林檎野郎なんだけど、その話はまた今度ね。
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｢お前さぁ、そこまでアイツのこと分かってんのにまだ分かんねぇの？｣
｢僕の親友はそんなに子どもみたいな拗ね方するんだね！｣
ソファにふてぶてしく腰掛けて、ダルそうにしているエイトフットが口を開いた。
隣のダルメシアもなんか嬉しそうに笑う。いや、なんで笑ってんの。
グランが去った談話室で、ボクは友達を集めて心の内を打ち明けた。マルフィはグランとリクルーティングで欠席。
あとのはアレは例外ね。
｢んで、そのお前の見解は分かったが、だからってお前がアイツ嫌いってなるか？｣
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れいれいだぅ〜 - フェロー様イケメンなの凄いわかります！フェロー様の出てくる話ももっと見たいです！更新頑張ってください！！ (2020年3月15日 3時) (
レス) id: ed2d22e147 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 白狼ラトさん» 初めまして！リクエストありがとうございます！返信が遅くなってしまい、大変申し訳ありません！それでもはＶ様との甘いストーリーの制作をさせて頂きます！ (2018年3月9日 19時) (レス) id: a1682b21b7 (このIDを非表示/違反報告)
白狼ラト(プロフ) - 初めまして！早速ですがリクエストでMrVで甘いお話をお願い致します!夢主はマスターヴィランズです！ (2018年2月19日 21時) (レス) id: cd54c7533b (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - みゆきさん» コメント、リクエストありがとうございます！私も手下ロスで小説を書いているので同じ方がいると嬉しいです笑 エイトフットの甘い小説ですね、時間が掛かってしまうかも知れませんが頑張りますね！ (2017年12月29日 14時) (レス) id: a1682b21b7 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - リクエストでエイトフットとグランちゃんの甘めストーリーをお願いします!ハロウィンが終わっても手下が頭からはなれません!なので手下の小説を読むとハロウィンをおもいだせて嬉しいです！これからも更新頑張ってください！ (2017年12月29日 10時) (レス) id: 27fb89c1db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 | 作成日時：2017年11月16日 20時
