似た者同士【type Jack-2】 ページ27
「…………」
あれからと言うもの、ボクの目線は人形を追う。
今までは気にしたことも無かったし、なんなら興味無かったし。
彼女がボクの事を嫌いと言ってからボクは理由が知りたくてカンサツするようになった。
そう、理由が知りたいからだよ?
カンサツしてみて分かった事は、グランは意外と明るくておしゃべりさんなこと。
全然話した事無かったから分かんなかったや。
・
「マルフィ、今日のリクルーティングよろしくね」
「ヴェール!今行く、待って!」
「エイトフットお願いがあるの」
「ファージャ、女子会するの?」
「アップルだ!今日のおやつはなに?」
「スカー、今日もご機嫌だね」
「ホック!ブラウスのボタン取れてるよ」
「あ、ダルメシア散歩はあとにしろってさ」
「ハーデス どうしよう…」
それぞれの会話を聞いてると実に砕けた会話が多い。
ふぅん、こんな性格だったんだ〜(棒)。
「あの……」
ぼーっと眺めてたらグランがボクの目の前にいた。
そりゃあ気まずそうに。
「その、ジャックハートさん」
ピシリ。
ボクの表情が固まる、いや 比喩とかじゃなくて。
え?なに、分かりやすい差別?
「……なぁに?」
表情を変えずに聴く。顔固まっちゃったもん。
そんなボクにやはりおずおずと言葉を紡ぐ彼女。
「あの、スキャターから業務連絡……」
彼女の手には今日のリクルートメンバー表。
「…あぁ、そう。ありがと〜。」
ボクが紙を受け取るとそそくさとどこかへ行ってしまう。
あからさまに避けられている。当たり前か。
ボクがグランを遠巻きに見てるせいで今日、ボクは皆の輪に全然入ってけてない。
いつもなら絶対真ん中にいるボクがいないのに、特に気にしないみんながまるで彼女の方の味方に付いてるみたいで嫌になった。
ずっと前から思ってた、やっぱりグランはズルい。
きっと、だから嫌いなんだ。
キミはボクと似てるのに。
今からするのはちょっと前のボクの客観的な見解とボクが人伝に聴いたお話。
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れいれいだぅ〜 - フェロー様イケメンなの凄いわかります!フェロー様の出てくる話ももっと見たいです!更新頑張ってください!! (2020年3月15日 3時) (レス) id: ed2d22e147 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 白狼ラトさん» 初めまして!リクエストありがとうございます!返信が遅くなってしまい、大変申し訳ありません!それでもはV様との甘いストーリーの制作をさせて頂きます! (2018年3月9日 19時) (レス) id: a1682b21b7 (このIDを非表示/違反報告)
白狼ラト(プロフ) - 初めまして!早速ですがリクエストでMrVで甘いお話をお願い致します!夢主はマスターヴィランズです! (2018年2月19日 21時) (レス) id: cd54c7533b (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - みゆきさん» コメント、リクエストありがとうございます!私も手下ロスで小説を書いているので同じ方がいると嬉しいです笑 エイトフットの甘い小説ですね、時間が掛かってしまうかも知れませんが頑張りますね! (2017年12月29日 14時) (レス) id: a1682b21b7 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - リクエストでエイトフットとグランちゃんの甘めストーリーをお願いします!ハロウィンが終わっても手下が頭からはなれません!なので手下の小説を読むとハロウィンをおもいだせて嬉しいです!これからも更新頑張ってください! (2017年12月29日 10時) (レス) id: 27fb89c1db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翡翠 | 作成日時:2017年11月16日 20時