猫と人形。《ギデオン》 ページ21
｢狐と人形。｣のギデオン視点のお話。
まぬけに見えるギデオンが実は計算高いキャラと言うブレ設定。
✄--------------- ｷ ﾘ ﾄ ﾘ ---------------✄
ファウルフェローはご機嫌で歩く。
ギデオンもそれを見て嬉しそうに目を細める。
ギデオンはこんな自分を理解してくれるフェローが堪らなく好きで、だから彼について行くのだ。
さて、なんでフェローがご機嫌かと言うとこの街にグランが帰ってきているからだ。
ギデオンは、もちろんグランも大好きで、故にフェローと言えど取られては面白くないのだ。
｢やぁ、グラン。お勤めご苦労さんだね。｣
フェローはグランに声をかける。
偶然見つけた訳ではない、例のごとく先回りしていた。
そんなフェローをグランは厄介者と一蹴する。
しかし、ギデオンに気付く気配のないグランにギデオンはやや不満を覚える。
話を遮って、グランに大きく手を振る。
それはもう、話の流れを理解していないフリをして。
｢いやよ、正直ジョンなんて大嘘、馬鹿らしい。
え？あぁ、ギデオンもこんにちは。｣
話の途中で気付いて手を振り返すグランにギデオンは思わずしたり顔になる。
そんな中フェローがそろりと、グランの肩に手を置こうとする。
ギデオンは慌ててフェローの後ろからグランに身振りで伝える。
それに気付いたグランはフェローの手を軽く払ってかわす。
さらにグランにふいっ、と顔を逸らされ焦るフェロー。
ギデオンはよし、と満足そうに笑う。
どうやら、グランはフェローがピノキオを一座に連れてきた事をまだ怒っているようだった。
仕方ない、彼女はストロンボリを敬愛して尽くしているのだから。
こんなにご執心になるなら、ストロンボリにグランを譲らなければ良かったのに。くらいに考えていた。
そんな事をぼんやり考えていると、なんとフェローが大胆に口説いていた。
しかも、グランは赤面している。
まずい。
ギデオンはとっさにグランに抱きつく。
純粋な眼で｢ぼくもいるよ！｣と言うかのように。
｢ふふっ、ギデオン ありがとう。｣
微笑むグランに、ギデオンも笑い返す。
フェローがどんな表情か気になるがギデオンは大丈夫だろう、とまた笑う。
それが持ち前の愛嬌で許されると知っているから。
童心の夢《Ms.スキャター》→←女子会しよう!《ヴィランズレディ》
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れいれいだぅ〜 - フェロー様イケメンなの凄いわかります！フェロー様の出てくる話ももっと見たいです！更新頑張ってください！！ (2020年3月15日 3時) (
レス) id: ed2d22e147 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 白狼ラトさん» 初めまして！リクエストありがとうございます！返信が遅くなってしまい、大変申し訳ありません！それでもはＶ様との甘いストーリーの制作をさせて頂きます！ (2018年3月9日 19時) (レス) id: a1682b21b7 (このIDを非表示/違反報告)
白狼ラト(プロフ) - 初めまして！早速ですがリクエストでMrVで甘いお話をお願い致します!夢主はマスターヴィランズです！ (2018年2月19日 21時) (レス) id: cd54c7533b (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - みゆきさん» コメント、リクエストありがとうございます！私も手下ロスで小説を書いているので同じ方がいると嬉しいです笑 エイトフットの甘い小説ですね、時間が掛かってしまうかも知れませんが頑張りますね！ (2017年12月29日 14時) (レス) id: a1682b21b7 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - リクエストでエイトフットとグランちゃんの甘めストーリーをお願いします!ハロウィンが終わっても手下が頭からはなれません!なので手下の小説を読むとハロウィンをおもいだせて嬉しいです！これからも更新頑張ってください！ (2017年12月29日 10時) (レス) id: 27fb89c1db (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：翡翠 | 作成日時：2017年11月16日 20時
