嘘では無いさ2 ページ3
走り出してすぐにAは茨の先に古びた洋館を見つけた。
いや、正直なんでこんな洋館があるのかなどはこの際どうでもよく感じ、Aは洋館の重い扉を開けて中に進んだ。
｢ふぅ、凄い雨……。どうしたもんかな｣
雨が止んでも元いた場所に帰れるのかも分からない。
Aは次第と心細く、寂しくなって思わずその場に蹲る。
｢おや？｣
廊下の奥から聴こえる足音と柔らかげな男の声。
Aは思わず顔を上げて男を見る。
｢どうしてこんな所にいるのかな、お嬢さん？｣
そこにいたのは黒に身を包んだ角帽子の男だった。
どうしてこんな所にいるのか、そんな事聴きたいのは私の方だ。とAは心の中で毒付く。
｢……！まさか、泣いているのかい？｣
先程の心細さでいつの間にか頬に涙が伝っていた様、気付かなかった。
しかし見ず知らずの男にそんな事を悟られて泣きつく程、気の弱い小娘でもないのだ。
｢泣いてなんかないわ、雨でずぶ濡れなだけ。｣
｢それはそれは、大変だったでしょう。
しかし……君はこの世界の人じゃないだろう？何故ここにいるのかと聴いていたんだが。｣
｢っ！！？｣
Aは背筋が凍るように感じた。
先程の優しい声とは打って変わった低く冷たい声だ。
Aは仕方なく今までの経緯を全て男に話す事にした。
・
｢なるほど、道理で時空の歪みが目立つ訳だ。｣
私の話を聞いて身の回りの現象に納得した様子の男。名前はマルフィと言うらしい。
どうやら、私は足を滑らせた時に時空の歪みとやらに巻き込まれたらしい。しかも今とは666年も離れた時代へ。
｢その、あんたの言う時空の歪み？とかは知らないけど、私は元の世界に戻れるの？｣
｢ん？むしろ戻れない方が異常だろう。｣
言い方はあれだが、どうやら戻る事は出来るみたいだ。
｢よかったぁ…、もう帰れないのかと……それなら今すぐか｣
｢あぁ、ちゃんと帰れるさ。…まぁ主への報告や魔法の準備含めてだいたい１週間後くらいには、な。｣
｢え……
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ！！？｣
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れいれいだぅ〜 - フェロー様イケメンなの凄いわかります！フェロー様の出てくる話ももっと見たいです！更新頑張ってください！！ (2020年3月15日 3時) (
レス) id: ed2d22e147 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 白狼ラトさん» 初めまして！リクエストありがとうございます！返信が遅くなってしまい、大変申し訳ありません！それでもはＶ様との甘いストーリーの制作をさせて頂きます！ (2018年3月9日 19時) (レス) id: a1682b21b7 (このIDを非表示/違反報告)
白狼ラト(プロフ) - 初めまして！早速ですがリクエストでMrVで甘いお話をお願い致します!夢主はマスターヴィランズです！ (2018年2月19日 21時) (レス) id: cd54c7533b (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - みゆきさん» コメント、リクエストありがとうございます！私も手下ロスで小説を書いているので同じ方がいると嬉しいです笑 エイトフットの甘い小説ですね、時間が掛かってしまうかも知れませんが頑張りますね！ (2017年12月29日 14時) (レス) id: a1682b21b7 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - リクエストでエイトフットとグランちゃんの甘めストーリーをお願いします!ハロウィンが終わっても手下が頭からはなれません!なので手下の小説を読むとハロウィンをおもいだせて嬉しいです！これからも更新頑張ってください！ (2017年12月29日 10時) (レス) id: 27fb89c1db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 | 作成日時：2017年11月16日 20時
