狐と人形。《Ｊ･ワシントン･ファウルフェロー》 ページ14
人の姿を得る前からずっとグランを追い掛け口説くフェローの話。
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自分の世界の街に帰ってきたグランはストロンボリに頼まれた買い物を済ませるべく、街を歩く。
｢やぁ、グラン。お勤めご苦労さんだね。｣
｢まぁ、フェロー。厄介者のフェローだわ。｣
｢厄介者なんて言わないでおくれよ、せめて正直ジョンにしてくれ。｣
フェローの隣でくつくつと笑うネコがグランに気付き、一生懸命手を振る。
｢いやよ、正直ジョンなんて大嘘、馬鹿らしい。
え？あぁ、ギデオンもこんにちは。｣
ギデオンも満足そうに頷く。
｢それにしてもなんだい、随分と冷たいじゃあないか。｣
フェローはそろりと、グランの肩に手を置こうとするが軽く払ってかわされる。
｢まぁ。怒っているのよ。糸も無く動く人形なんて連れてきて、あれのせいで私が長い時間をかけて築いた立ち位置が一体どれだけ危うくなったか知ってるの？｣
｢あぁ、あぁ。そいつぁすまなかった。でも彼が喜ぶと思ったらつい連れてきてしまったんだよ、許しておくれ。｣
ふいっ、とそっぽを向くグランに焦って弁明するフェロー。
｢もしあのまま、あの人形が逃げ出さずにマスターに気に入られて、マスターが私に興味を失くしてしまったら、あの人形を連れてきた貴方を潰してしまうんだから。｣
｢なんだい、そんなに彼の主役がいいのかい。
私なら君をたった一人、永遠のスターにしてあげるのに。｣
｢ストロンボリ様の元で、ストロンボリ一座だから頑張りたいのよ。そんな事も分からない？｣
｢あぁ、私には分からないね。だが、君のそんな所が今も昔も好きなのさ、笑ってしまうかい？｣
｢…可哀想な人。誰かのために何でもできると言うのは素晴らしいと言うのに。｣
｢あぁ、そうかい。それなら君が教えてくれたまえ。｣
｢え？｣
｢私が君の為に何でもしてあげてそれが素晴らしいと思えるように。
グランが側にいてくれてたまえよ。｣
｢まぁ…あら、どうしたらいいのかしら……。｣
人形はひどく赤面した。
素敵なオルゴール《ヴェール》→←もう一人の彼と《エイトフットのジョー》
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れいれいだぅ〜 - フェロー様イケメンなの凄いわかります！フェロー様の出てくる話ももっと見たいです！更新頑張ってください！！ (2020年3月15日 3時) (
レス) id: ed2d22e147 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 白狼ラトさん» 初めまして！リクエストありがとうございます！返信が遅くなってしまい、大変申し訳ありません！それでもはＶ様との甘いストーリーの制作をさせて頂きます！ (2018年3月9日 19時) (レス) id: a1682b21b7 (このIDを非表示/違反報告)
白狼ラト(プロフ) - 初めまして！早速ですがリクエストでMrVで甘いお話をお願い致します!夢主はマスターヴィランズです！ (2018年2月19日 21時) (レス) id: cd54c7533b (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - みゆきさん» コメント、リクエストありがとうございます！私も手下ロスで小説を書いているので同じ方がいると嬉しいです笑 エイトフットの甘い小説ですね、時間が掛かってしまうかも知れませんが頑張りますね！ (2017年12月29日 14時) (レス) id: a1682b21b7 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - リクエストでエイトフットとグランちゃんの甘めストーリーをお願いします!ハロウィンが終わっても手下が頭からはなれません!なので手下の小説を読むとハロウィンをおもいだせて嬉しいです！これからも更新頑張ってください！ (2017年12月29日 10時) (レス) id: 27fb89c1db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 | 作成日時：2017年11月16日 20時
