純心の罪【後編】 ページ12
アリスに似た少女。えぇっと……A。
Aが去ってから何時間が経過したのか。
ボクはこの場から動けず、いや動かずに壁にもたれる。さすがに、ずっと蹲っても居られない。
ボクは正しい事をしているつもりだった。
彼女の言葉が頭の中を巡る。
『｢女王の為｣と理由付ければ貴方の心は救われるでしょうからね。』
仕方ないだろ、だって女王の為なんだから。
『貴方が彼女をどうしたかったか、それを考えれば簡単なんじゃないかしら。』
アリスを見つけてどうするか？
見つけたら。当たり前だ、女王に差し出すさ。
『貴方が刎ねてきた首は女王への功績の跡？
それとも、貴方が純心に犯してきた罪の跡？』
女王への功績の跡に決まってる。
心の中でそう唱えれば唱えるほど心は真実を語り出す。
そうか。ボクは女王の為と正当化した殺戮を好んでいたのか。
アリスを自分の酔狂な趣味で首を刎ねたかったんだ。
ボクは何も知らぬフリして罪を犯していたんだ。
消えなかった違和感が、消えた。
｢あっは、ほーんと簡単じゃん！｣
純心だったボクも、消えた。
・
Aは無事、ワンダーランドと言う夢から目を覚ます。
眠っていたAは起き上がり、自分がいたベットの前で優雅に座るいけ好かない男に話しかける。
｢約束通り、ちゃんとジャックハートに己が悪しき者である事を自覚させて来たわよ。これで満足かしら。
ねぇ、Mr.Ｖ？｣
｢あぁ、上出来さ。流石は見込んだだけある。｣
｢はぁ……捜しモノをしていてなんでこんな所に迷い込んじゃったかなぁ……｣
ここは悪が蔓延る闇の世界。
そんな場所に、運悪く迷い込んだのがAだった。
Aは帰らせてもらう代償に彼の手伝いをしていたのだ。
｢まぁ、そう言わないでくれ。ヴィランの手下であると言う事は自身が悪しき者であると自覚してもらう必要があるんだよ。本当に君がいてくれて助かったよ。｣
｢何言ってるのよ、使えれば誰でも良かった癖に。｣
｢いやいや。君だからこそ出来たのさ。
むしろ、君自身の方が実にこちら側に近い気がするがね。
どうだい。いっそこちらで一生暮らすと言うのは。｣
｢冗談が過ぎるわ、ちゃんと私を元の世界へ帰してくれるんでしょうね？｣
｢あぁ、君が本当にそれを望むならきちんと送り届けるさ。｣
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れいれいだぅ〜 - フェロー様イケメンなの凄いわかります！フェロー様の出てくる話ももっと見たいです！更新頑張ってください！！ (2020年3月15日 3時) (
レス) id: ed2d22e147 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 白狼ラトさん» 初めまして！リクエストありがとうございます！返信が遅くなってしまい、大変申し訳ありません！それでもはＶ様との甘いストーリーの制作をさせて頂きます！ (2018年3月9日 19時) (レス) id: a1682b21b7 (このIDを非表示/違反報告)
白狼ラト(プロフ) - 初めまして！早速ですがリクエストでMrVで甘いお話をお願い致します!夢主はマスターヴィランズです！ (2018年2月19日 21時) (レス) id: cd54c7533b (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - みゆきさん» コメント、リクエストありがとうございます！私も手下ロスで小説を書いているので同じ方がいると嬉しいです笑 エイトフットの甘い小説ですね、時間が掛かってしまうかも知れませんが頑張りますね！ (2017年12月29日 14時) (レス) id: a1682b21b7 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - リクエストでエイトフットとグランちゃんの甘めストーリーをお願いします!ハロウィンが終わっても手下が頭からはなれません!なので手下の小説を読むとハロウィンをおもいだせて嬉しいです！これからも更新頑張ってください！ (2017年12月29日 10時) (レス) id: 27fb89c1db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 | 作成日時：2017年11月16日 20時
