13.独り旅 ページ16
僕がジュダルくんたちの前から姿を消し、中国に戻ってから、もう4年もの年月が流れた。
……紅玉には、ジュダルくんは人間として生活をおくっていると伝えておいた。
それはそうと、ほんの数日前手紙が届いた。
届いた、というか……飛んできた。
何がって……手紙が。
どこからって……空から。
本当に驚いた。しかも差出人は、僕をこの世界に送り込んだ張本人だ。
【やあ、久しぶり。ミナカヌシだよ。元気でやっているようで良かった。実はキミの転生特典とやらをまだ説明していなかったから、今回の手紙で説明させてもらうよ】
僕が転生したのって……千年以上前だよね？
【キミの転生特典は＜摩訶不思議＞だ。キミ、もしくはキミの目の前の人物の行いに応じて、摩訶不思議な現象が起こる。素敵な特典だと思わないかい？】
効果にもよるよね？
【それと私はキミをその世界に転生されたこと以外は何もしていないよ。もしその世界がキミの知る世界とは違う点があったのなら、それはすべて＜摩訶不思議＞が招いたものだろうね】
……つまり、紅玉やジュダルくんがこの世界に来たのは、僕の＜摩訶不思議＞が？
色々と限度を超えている気がする。何より、僕は何もしていない。そんな僕に、良い事を起こるはずがない。
手紙はここで終わっていて、僕が読み終わると同時に、空気の中に溶けるように消えた。
紅玉が日本に用があるらしく、僕も一緒に行くことにした。
相変わらず、僕は中国を旅していて、上位始祖会などは紅玉に任せっきりだ。
『紅覇兄さま。そろそろ上位始祖会に参加をしてはどうですかぁ？ウルド様やレストちゃんも会いたがっていましたよぉ？
上位始祖会が終わる度に、紅玉によく言われる言葉だ。
僕の前では笑顔で振舞っている彼女だが、物陰でこっそり泣いているのを見た。
『ジュダルちゃん……』
泣き声を噛み殺しそう言う紅玉を見て、罪悪感が込み上げた。
僕はジュダルくんを優一郎くんたちの元に置いてきた。彼らに起こる危険を承知で……。
それでも、僕はジュダルくんを連れては行かなかった。
ジュダルくんを嫌っていたからではない。
彼ら以上に、僕が歩もうとしている道が険しいからだ。
僕は日本に着けば、人間の姿で日本帝鬼軍へ侵入する。もしも吸血鬼だとバレれば、即殺されてしまう。
そんな危険な道は、僕が歩む。
家族や友人たちが、幸せな未来にするために。
番外編 ミナカヌシ side.＋作者より→←12.魅入らせる者 ミカエラ side.
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雪薇(プロフ) - マギと終わりのセラフのコラボ、最高です！更新まってます。 (2020年8月30日 23時) (
レス) id: 479dd11547 (このIDを非表示/違反報告)
湖@清光可愛い鯰尾君可愛い亀ちゃん大好き！！！ - すっごい！凄い面白いです！マギ×終わりのセラフの小説でいっちばんこの小説が好きです！更新頑張って下さい！応援しております！紅玉ちゃんの御相手はジャ((何でも無いです。あはは！^ ^ (2018年2月13日 22時) (レス) id: 073b3b6cdc (このIDを非表示/違反報告)
燈(プロフ) - コメントありがとうございます！オチなんですが、まだ正確には決まって無いです(TT)決まりましたら、夢小説からご連絡？させていただきます！更新頑張ります（≧∇≦） (2018年1月23日 23時) (レス) id: 08806ff3c6 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - はじめまして！レイといいます！練紅覇大好きです！そして小説面白いです！そして如意練刀かっこいいです！アラジンはかっこいいとかわいいです！オチはアラジンですか？更新頑張ってください！ (2018年1月23日 21時) (レス) id: fec1ae58aa (このIDを非表示/違反報告)
燈(プロフ) - すみません！思いっきり間違ってました！コメントありがとうございます！☆*:.｡. o(≧▽≦)o .｡.:*☆ (2018年1月20日 21時) (レス) id: 08806ff3c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燈 x他1人 | 作成日時：2017年12月10日 17時
