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流れ星6 ページ25

「いやったぁあああああああああっ!!!」
「よく頑張ったな、KAITO」
「まぁ、先生の手を煩わせたんだからこれくらい出来てくれないと、ね」

月曜日、17時58分。

流れ星の流れる時間、速さ、軌道、見えている時間、言うべき速度……そのすべてを求めることが出来た。

あとは、3回言うための練習をするだけ。
正直これは、上手に歌うなどと言う必要がない分、数値を入力する以外にあまりやることはない。


18時46分。

流星群は南の空に、19時過ぎから見える。

有給を使ってまで家にいてくれたマスターに、声をかける。

「マスター、流星群見に行きましょう」
「…か、カイト!?」

ここのところずっと邪険に扱ってしまったからか、驚いている。

「約束、でしたでしょう?」
「だって……カイト、私のこと嫌いになっちゃったかと思ってたから…」
「泣かないでくださいよ。僕がマスター嫌いだなんていつ言ったんですか?」
「言ってないけど……だって…」
「とりあえず行きましょう。始まっちゃいますよ。ほら、涙拭いてください。見えなくなっちゃいますから」

涙を拭ったマスターは、僕をノートパソコンに移し、ビルの屋上へ連れていく。

人間の体温からすると外は、冷え込んでいるんだそうだ。

マスターの隣で、僕も空を見上げる。

そして、ついに一筋の光が流れる。

一筋、二筋、三筋……

そのうちのひとつの中で、僕は唱える。


実体化してマスターと暮らせますように。
実体化してマスターと暮らせますように。
実体化してマスターと暮らせますように。

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あかり - 糸魚川翡翠@京都より帰還さん» 翡翠ちゃんは帯人が好きなんですよね? (2016年2月29日 19時) (レス) id: b06cf0ef99 (このIDを非表示/違反報告)
糸魚川翡翠@京都より帰還(プロフ) - あかりさん» ただいま! そうね、短編集の方ではあまり亜種は書かないからな。 (2016年2月29日 10時) (レス) id: 9384caea49 (このIDを非表示/違反報告)
あかり - 翡翠さん!おかえりなさい!やっぱりヤンデレカイトでしたか! (2016年2月28日 20時) (レス) id: b06cf0ef99 (このIDを非表示/違反報告)
糸魚川翡翠@京都より帰還(プロフ) - あかりさん» YESヤンデレカイト!! ラストの一言ってところがお気に入りです。 (2016年2月28日 11時) (レス) id: 9384caea49 (このIDを非表示/違反報告)
糸魚川翡翠@京都より帰還(プロフ) - あかりさん» 書いてる私のテンションも高かったりしますw (2016年2月28日 11時) (レス) id: 9384caea49 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:糸魚川翡翠 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hisui0327/  
作成日時:2015年10月11日 10時

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