30 バカイト(翡翠side) ページ31
「だから…だから言わないでって言ったのに…馬鹿…」
自然と、私も腕を回していた。
「馬鹿…ばかぁ…」
「馬鹿ですよ、僕は。マスター馬鹿です。多分。」
「ほんとだよぉ…この…バカイト…」
「あー!マスターまでめーちゃんと同じこと言うー!」
「めーちゃん?」
聞き慣れない名前が、私に顔を上げさせた。
「マスター、大丈夫ですから、もう泣かないでください。」
「うん、ありがとう。それで、めーちゃんって誰?」
自分でも恐ろしいくらいに、「めーちゃんって誰?」の声のトーンが下がっていた。普段は人のことなんてほとんど気にしないのに、どうして「めーちゃん」のことはこんなにも気になったんだろう?
「あぁ、僕と同期のボーカロイドです。一応姉です。今は同期で妹のミクと一緒に別のマスターのところにいるはずです。」
「彼女とか、そういうんではないんだ。」
「あ、それはないです。」
けろっと返すということは、本当にただ同期なのだろう。
って、どうして私はこんなことを聞いてるんだ?
そんなん、どうでもいいのに…。
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糸魚川翡翠(プロフ) - 雪蛍@スプラトゥーン野郎さん» はい!!ありがとう本当嬉しいどうしよう嬉しすぎて頭がw (2015年10月18日 14時) (レス) id: 2a4e0f237c (このIDを非表示/違反報告)
雪蛍@スプラトゥーン野郎(プロフ) - commuのアイツです()こういうのマジで好きです。夜ぐらいに残りまとめて読ませていただきます()これからも頑張ってくださいね! (2015年10月18日 14時) (レス) id: 5b75cccc84 (このIDを非表示/違反報告)
糸魚川翡翠(プロフ) - ⊃ Hana.**⊂さん» 読んでくれて、続編も見てくださるなんて感激です! (2015年10月17日 20時) (レス) id: 2a4e0f237c (このIDを非表示/違反報告)
⊃ Hana.**⊂ - すごく 面白かったですっ !! 今から 続編を見にいこうかと 思いますっ !! (2015年10月17日 20時) (レス) id: e8e4c1d465 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:糸魚川翡翠 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hisui0327/
作成日時:2015年10月4日 15時