・Ａ-Phase29 ページ2
「離れませんよ、僕は。」
「だって、私と一緒にいたらカイトまで…」
「そんなこと、僕にとっては関係ありませんから。僕にとってマスターは絶対です。マスターをひとりにするのは、僕がひとりになるのと同じこと。僕の身に何が起ころうと、僕はマスターのそばにいますから。」
「……本当に…？」
「僕が嘘をついたこと、ありましたか？」
「…ない。」
「大丈夫ですよ、マスター。」
彼女は、僕を必要としてくれている。
「僕だって、マスターと一緒にいられないのは寂しいですから。」
僕も、彼女が必要だ。
「マスター、朝ですけれど、学校はいかがなさいますか？」
「行かない。」
「わかりました。」
「カイト…。」
「何でしょう？」
「隣、来て…。」
「喜んで。」
「カイトは…一緒にいても何も起きない。」
「仮に何か起きても、一緒にいますよ。」
「うん。」
周りを不幸にすることを恐れた彼女は、外に出ることをしなくなった。
「マスター、着替えましょうか。」
「…うん。」
「ご飯、どうしますか？」
「…食べる。」
いつしか、他のことさえも後退し、彼女は僕無しでは生きられなくなった。
そう。
彼女ニハ僕ガ必要。僕ガイナケレバ生キテイケナイ。
僕ニハ彼女ガ必要。彼女ガイナケレバ生キテイケナイ。
共依存。
僕ハ、狂ッテイル。
彼女ハ、壊レテシマッタ。
イヤ、僕ガ壊シタ。
ソレデモイイ。ソレデモイイ。
彼女ノ目ニ映ルノハ、僕タダ一人。
彼女ハ、僕ダケヲタダ見テイテクレル。
ソレコソガ、僕ノ望ンダコト。
ズットズット、ズーーット一緒。
ーendー
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糸魚川翡翠@青廃浪人生は活動停滞中(プロフ) - KAITO LOVE♪さん» あれいいですよね！ もうアレのおかげでKAITO廃になったようなものです。 コメントありがとうございます。 (2016年6月26日 23時) (
レス) id: 446f8adddd (このIDを非表示/違反報告)
KAITO LOVE♪ - KAITO アンインストールに涙腺崩壊しました…………。 (2016年6月26日 13時) (レス) id: d76faaf4a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：糸魚川翡翠 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hisui0327/
作成日時：2015年11月6日 15時
