冷酷アンサー！act.3.5 ページ17
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鏡の間、鏡舎を出てフラフラと覚束無い足取り、上の空で帰寮する。
先程バタバタと慌てて開けた寮の扉を行き帰りでこんな違う気持ちで開けるなんて……
ドミニク ｢はぁ……。｣
寮に着くなり深い溜息をつき談話室のソファに腰かけるドミニク。
彼の帰寮に談話室まで出迎えにきたゴーストが彼に声をかけた。
ゴースト ｢帰ってきて早々溜息ついてどうしたんだ？｣
共に生活する彼の沈んだ様子に心配するゴースト。
問いかけに答えるため顔を上げたドミニク
ドミニク ｢どうしたってことはないんだけど……。
ただ友達になれるかもって思った人がいなくなっちゃっただけ｣
へへ、と自虐するように笑う彼。
ゴースト ｢そんなに落ち込んでもしょうがないぞ。｣
心配だが自身では解決できない事柄にもやつきながらも彼を励ますドミニク。
ドミニク ｢ありがとう、そうだよね。
…ふふ、君たちゴーストはいつも僕に優しいね。｣
彼とて去年入学した身である為、自分を慰め優しい言葉をかけてくれるゴーストに感謝するドミニク。
ゴースト ｢別にいいって、そんなことより此処でダラダラしてて良いのか？｣
チラッと談話室にある大きな振り子時計に目をやるゴースト
ドミニク ｢あぁ、もうこんな時間か。
いけない、いけない。そろそろお客様がお見えだ。｣
スクッとソファから立ち上がるドミニク。
懐からマジペンを取り出し、ユニーク魔法を唱え影を踏む。
ドミニクの影はみるみる伸び3人の子供の影に早変わり。
ドミニク ｢さあ、ロック・ショック・バレル。
僕達の夜が始まるぞ。お客様をむかえる支度を始めないと｣
きゃいきゃいと飛び跳ね喜ぶ3人の影。
談話室の片隅の本 棚の本に指をかけ手前にひくと、棚はみるみるはけていき地下に続く階段が現れた。
ドミニク ｢いつも通り、滞りなく。
お客様に最高のおもてなしを、いいね？｣
3人にそう告げると、ドミニクは寮服に着替えるべく自室に向かった。
先刻彼に悪戯をしていた悪ガキの面影はなく忠実な僕(しもべ)ようだ。
お互いの顔を見合わせ、コクリと頷き地下への階段を駆けた。
式典服を脱ぎ、自室のクローゼットにかけ寮服に腕を通した。
クローゼットのうち扉にある鏡で身嗜みを整え彼も地下階段を向かう。
コツコツと革靴の鳴らし階段を下りる。
暗い部屋に様々な色で光るネオンサイン。
此処は彼の遊び場。
誰も彼もが娯楽を求めるカジノだ。
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かわせみ(プロフ) - マリアさん» コメントありがとうございます！ツイステの本編も更新が楽しみですね、まだ序章ですが1章から他寮ともっと絡めて行きたいと思うので楽しみにしててください！ (2020年4月25日 10時) (
レス) id: b173729295 (このIDを非表示/違反報告)
マリア(プロフ) - 読みやすくてとても良いです！これからも、ストーリーが気になります(о´∀`о)これからも、更新楽しみにしてます！ (2020年4月25日 10時) (レス) id: 4cdcd75303 (このIDを非表示/違反報告)
かわせみ(プロフ) - アルテミスさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです、原作自体がゲームで場面展開がスムーズなので上手く表現できているか不安だったのでそう言って頂けて嬉しいです！更新頻度にばらつきが出ると思いますが何卒よろしくお願いいたします！！！ (2020年4月13日 15時) (レス) id: b173729295 (このIDを非表示/違反報告)
アルテミス(プロフ) - 設定がしっかりとしていて、文章の書き方もとてもお上手で…読んでいて凄くワクワクしました。続き、楽しみにしています！ (2020年4月13日 14時) (レス) id: dd81dfded8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かわせみ | 作成日時：2020年4月12日 4時
