1話 ページ1
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母は私が中二で病死した。
肺がんだった。
今まで母一筋で、他の女の人とはあまり話したことも無い父が、、、、。
『再婚?!』
「じ、実はな、、」
仕事先で知り合った女と仲良くなって、その人から告白されて、
自分も好きだと伝えたらしい。
『なんでよ、、ヤダよ、、』
「何でだよ。」
『だって会ったことない人と一緒に住むんでしょ?その為に転校とか嫌に決まってんじゃん。。』
「、、、。お願いだ。許してくれ。。」
そんな、実の父親から言われたら断れない。。
『いいけど、、、学校どこになんの?』
「稲荷崎。。」
いや、どこですか??
全然知らねぇ。。
「あぁ、あと、、義兄が2人居るぞ、、双子」
はい?
『ねぇ、ホントに。優先順位。それ、先に言うこと。ホントに。マジで重要なことよ?』
義兄。。しかも2人。。
絶対めんどいじゃん!!!やだよ!!
『身長は?』
「180超え」
嘘やん。巨人やん。
お父さんが17.9だから、、、。うーん。。
『私行かないわ』
「賛成してくれてありがとな、、」
『話が通じないのね。』
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
結婚の意思が強く、仕方なく引越し。
『(友達居ないからいいけどね)』
特に仲が良かったり、息が合う子がいない。
自分で言ってて可哀想だな。
「あと、父さん婿養子だから」
『はぁ?苗字も変わんの?冗談も程々にしてよ!』
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
着いた。いや、着いてしまった。
見た目は普通の一軒家。
ただ、、、新しいお母さんってどんな人?
『ねぇ?お父さん?聞いてる?』
「、、。まぁ、そのうち分かるよ」
人見知りな私に新しい家族とか無理があるって分かってるんだろうな。
『まぁ、パパには幸せになって欲しいし、好きにしなよ。私も気にしないからさ!』
なんて笑って誤魔化す。
下手くそな誤魔化し方。母ならもっと上手く出来たのだろうか。
「A、、A〜〜!!」
『ちょ、そこまでしゃないでしょ、、。』
高校1年生。
新しい家族と、新しい家。新しい学校。
新生活がスタートします。。。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
『こ、こんにちは、、』
「おお、Aちゃんか!可愛ええ子やな!」
元気いっぱいだな。。
お母さんとは正反対。
まぁ、こんなタイプもたまには良いのかも知れないな。
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作者名:ピリのユメか | 作成日時:2020年7月19日 0時