ひっそりと終わらせるから〜SungMin〜

7.様子が違う ページ7

一時間程して帰ってきたキュヒョンは
なんだかいつもと様子が違った。

そもそも、いつも行くワインショップなら
帰りが遅すぎる。

KH「ただいま帰りました」
SM「お帰り。遅かったね？
ファンの子達に捕まった？」
KH「いえ、挨拶はされましたけど。
ちょっと寄り道しただけです」
SM「へー」

珍しいな、キュヒョンが寄り道なんて。
まぁ、そんな気分の日もあるか。

SM「お腹空いてないの？リョウクのご飯
みんなで食べちゃったよ？」
KH「大丈夫です」
SM「そう」

言葉はいつも通り、淡々としているというか
無駄がないというか・・

なのに表情は、少し、いや大分
いつもより楽しげに見えて。

・・極上のワインでも、買えたのか？
それなら、ご一緒したいところ。

部屋へと戻る弟を、後ろから追いかける。

SM「キュヒョン。何かいいことでもあった？」
KH「・・どうしてですか？」
SM「俺に隠せると思ってんの？」
KH「・・何も隠してませんよ」
SM「じゃどうして、こっそりニヤついてんの？」

本当はニヤつくまでもいかないんだけど。

こいつは、かなり頭の回転が早いから
ちょっとやそっとじゃ、ボロは出さない。

でも、俺には
俺のことを慕ってくれてる、という自負がある。


KH「ちょっと・・。変な日本人を見かけただけです」


思いもしなかった答え。

なんだ、ワインじゃないのか。

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