ジャポン流 ページ45
軽快な包丁の音、炒め物特有の調子のいい音。
それと共に流れてくる香ばしい匂いは、子供二人含めて全員が腹を鳴らすには十分だった。
『出来たよ…って、何だい、皆食べるんじゃないか』
呆れたような、嬉しそうな顔で炒飯を人数分用意し直した皿に盛り付ける。
テーブルの周りに腰掛けた一人一人の前に丁寧にそれを置き、自分はキッチンに戻る。
キ「…まずはオレが食う」
ゴ「え、何で?」
ク「万が一に備えて、なのだよ」
クラピカの回答に不満そうな顔をしたゴンだったが、納得出来る所もあったのか、それ以上は何も言わなかった。
毒の耐性のあるキルアなら、多少は耐える事ができる。
緊迫した空気の中、キルアはスプーンを口に運んだ。
キ「…うっ…」
ク「どうしたキルア!?やはり何か「うめえぇぇぇっ!!!!」…は」
口を抑えてからの叫びに、一同が固まる。
そんな彼らを一切無視して皿を持って炒飯を掻き込んでいく。
キ「やっべ、こんな美味いの初めて食った!なーA!お前オレの専属シェフにならねぇ?給料弾むぜ!」
モッキュモッキュと炒飯を頬張りながら、有る意味一番恐ろしい職業にAを誘う。
『残念でした、あたしは仕事あるよ』
キッチンから顔を出して、ぺろっと舌を出す。
妙に絵になる光景に見惚れた男集団であった。
キ「ゴン、お前も早く食えよ!!すっげー美味えぞ!」
ゴ「もう食べてるよ!本当に、すっごーく美味しい!!」
同じように掻き込むゴン。
クラピカもレオリオも、最初は躊躇っていたが、一口食べてすぐに食べ出した。
レ「マジで美味っ!」
ク「…ああ、美味しい」
『デザートはクッキーくらいしか作れなかったけど、食べるかい?』
ゴ・キ「「食べる!!」」
元気良く手を挙げた二人に、満足そうにわずかに微笑んで、またキッチンに戻った。
ト「…なぁ、俺の分…」
一人を除いて、その場の全員が腹を満たしていった。
『そこのおっさん。ジャポンっていう国の格言でね、“働かざるもの食うべからず”ってのがあるんだよ』
意味深な言葉をかけて、皆にクッキーを振る舞う彼女。
一人部屋の隅で、腹を空かして縮こまるトンパの姿があったとか。
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ＫＯＨＡＫＵ - とってもおもしろいです 爆笑してますwww (2014年12月19日 15時) (
レス) id: 5177bf1c6e (このIDを非表示/違反報告)
ＫＯＨＡＫＵ - この夢主 はやみねかおるさん著の「怪盗クイーン」のクイーンに似てます (2014年12月19日 15時) (レス) id: 5177bf1c6e (このIDを非表示/違反報告)
ルネ - ふ、ふな○しーwwwwww楽しいんですかwwwでは、全力で頑張ってくださいwwwww (2014年4月27日 22時) (レス) id: ef548354e3 (このIDを非表示/違反報告)
2Dの皆は俺の嫁（一部除く） - 無理ではないですよw書いてると楽しいし楽しみにしてくれてる方がいるってだけでふな○しーのようにテンションあがりますからw (2014年4月27日 20時) (レス) id: 50bb1b0076 (このIDを非表示/違反報告)
2Dの皆は俺の嫁（一部除く） - 一日必ず一話更新します(ｷﾘｯ…テスト期間とかは…あれですけど…多分深夜に更新しますw (2014年4月27日 20時) (レス) id: 50bb1b0076 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：2Dの皆は俺の嫁（一部除く） | 作成日時：2014年4月15日 23時
